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中日新聞掲載の大学記事

2013.09.24

愛知大学野球 名商大が 勝ち点1

 愛知大学野球秋季リーグ(中日新聞社後援)第3週第3日は23日、愛知県日進市の愛院大グラウンドで3回戦1試合が行われ、名商大が愛大に4−3でサヨナラ勝ちし、勝ち点1とした。

 名商大は1−3で迎えた9回、四球を足掛かりに犠打や失策を絡めて打線をつないで同点とし、赤松(3年、広島・瀬戸内)が左前打を放ち勝負を決した。

■冷静に赤松 サヨナラ打

 高めの直球を見逃さなかった。同点の9回1死一、二塁、名商大の赤松がバットを振り抜くと打球は三遊間を抜け、サヨナラの走者が滑り込んで生還。一塁ベンチから選手たちが飛び出して殊勲者を取り囲んだ。

 愛大エース水越(4年、愛知・一宮南)に幾度も得点機を阻まれ、3点を追う苦しい展開だった。終盤、中村監督は「低めの球を捨てろ」と指示。8回に4連打で1点を返し、9回も打線がつながった。赤松も低めの球は手を出さず、2ストライクに追い込まれてから決勝打を放った。

 勝負どころの場面で、落ち着いていられたのは苦い経験があったから。先週の中部大との2試合目。3点を追う9回1死満塁、「長打でチームを勢いづける」と意気込んだが遊ゴロに倒れた。更衣室でふてくされた赤松を、中村監督は「打とうと焦るな。好機のときほど冷静になれ」と諭した。

 教訓を生かし、2週連続で勝ち点を落とした名商大に活路を開いた。「神宮大会出場はまだあきらめていない。ここから勝ち上がる」。勝利の余韻に酔うことなく、表情を引き締めた。(平野梓)

◇愛院大(名商大2勝1敗)
愛大 001001010―3
名商大 000000013x―4

(2013年9月24日 中日新聞朝刊27面より)
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