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中日新聞掲載の大学記事

2012.03.27

愛知大学野球春季リーグ戦 来月7日開幕

■愛院大・浜内 5季連続V導く

 愛知大学野球連盟は26日、春季リーグ戦(中日スポーツ後援)の日程を発表した。4月7日に瑞穂球場で開幕し、5月下旬まで開催される。5季連続優勝を狙う愛院大は、準優勝した昨秋の明治神宮大会で大活躍した浜内優弥右翼手(4年・西日本短大付)がリーグ戦での奮闘を誓った。愛院大は開幕週で名城大と対戦する。 (麻生和男)

■切り込み役1番

 5季連続優勝のキーマンになるかもしれない。愛院大打線の切り込み役となるのが1番を任されている浜内だ。準優勝した昨秋の明治神宮大会ではチームの全4打点を1人で稼ぎ出す活躍。その再現を春季リーグ戦で目指している。

 「調子は上がっている。(去年の)4年生が抜けた穴は大きいけど、今年はチーム全体で勝つことを目標にしている。それが徐々に染み付いてきた」

 投手陣は浦野(現セガサミー)、中根(現かずさマジック)ら主力が卒業。一方で、野手には昨年のレギュラー級が数多く残った。大舞台を経験した野手が多いのは今年の強み。だが、浜内に慢心はない。「経験は豊富だけど、ウチの野球は打ち勝つのではなく、しぶとく得点して守りきる野球。一からつくり直してきた」。浜内を含め、各選手が役割を再認識し、チーム戦術を練り直してきた。

 4年生となる浜内にとっても、今年は勝負の年となる。1年春からリーグ戦に出場しているが、これまで目立った結果を残していないからだ。昨秋は神宮で躍動したが、実はリーグ戦打率は1割台だった。今季に懸ける思いはひときわ強い。

■神宮へ再び戻る

 「神宮の結果は今でも信じられないくらい。勘違いしないようにしながらも、まぐれではなかったと証明したい」。最終学年で迎える春。優勝すれば全日本大学野球選手権の出場権を得る。浜内が打線を引っ張り、自身が覚醒した神宮に再び戻る。

【展望】エース永岡に期待の愛院大

 5季連続優勝を狙う愛院大は野手陣は昨年とほぼ同じ顔ぶれ。一方で主力が卒業した投手陣に不安が残る。2年時から投げてきた永岡に続いて萩原、天池らの活躍が不可欠。昨秋2位の愛工大は主力野手が残り、投手陣も2年生エースの北出をはじめ久野、後藤ら先発候補は豊富。愛工大名電高出の新人外野手、村山にも期待。

 中部大は主戦・平塚が投手陣の軸。捕手・道野の抜けた穴をどう埋められるか。打線はクリーンアップが残り、厚みがある。名商大はエース上野の抜けた穴が大きい。新美、大野、森本、都築ら実績のある投手が埋められるか。愛大は昨年けがに泣いたエース伊佐地の復活が明るい材料。打線は4番・松本を中心に迫力がある。名城大は角屋、下平、森田、河野ら先発候補が豊富。打力アップで昨秋最下位から巻き返しを期す。

▼浜内優弥(はまうち・ゆうや) 1990(平成2)年10月17日、福岡県出身の21歳。174センチ、67キロ、左投げ左打ち。9歳で行橋リトルで野球を始め、中学時代も行橋シニアに所属。西日本短大付では2年春からベンチ入りし、同夏からレギュラー。甲子園出場経験はなし。愛院大では1年春からリーグ戦に出場し、全日本大学野球選手権、明治神宮大会にも出場している。

(2012年3月27日 中日スポーツ10面より)
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