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中日新聞掲載の大学記事

2012.03.12

名古屋ウィメンズマラソン 名城大野村 五輪争い肌で感じた

■ペースメーカーで参加も14キロで脱落

 ペースメーカーを務めた名城大の野村沙世(22)が、五輪代表争いの激しさを肌で感じた。20キロまでレースを引っ張るはずが、14キロ付近で脱落。「自分のことでいっぱいいっぱいになってしまった。すいません」。責任を果たせず、レース後は悔し涙を流した。

 設定は5キロ16分50秒。10キロ付近からは先頭で流れをつくった。だが2月のハーフマラソンで出した自己ベストに近いハイペースで、次第に限界に。「アップアップになってしまった。力不足でした」とうなだれた。

 駅伝では名城大のエースを担い続け、ユニバーシアードのハーフマラソンでは銅メダルを獲得。「チャンスを与えてもらい、いろいろな経験をさせてもらった」大学最後のレース。「しっかりまとめたかった。あと6キロ名城大を宣伝したかった」と、冗談交じりに悔やんだ。

 4月からはロンドン五輪を確実にした尾崎好美がいる第一生命に入社する。最終的には自身もマラソン挑戦が目標だ。「実業団でトップを目指すなら、マラソンのトップを目指したい。きょうの状態ではダメですけど」。この日の悔しさと貴重な経験を糧に、中部の快足娘が全国での飛躍を誓った。 (田中一正)

(2012年3月12日 中日スポーツ14面より)
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