協定書を取り交わす広瀬学長（右）と川手校長＝名古屋市中村区の愛知大名古屋キャンパスで

　国際教育で協力を深めようと、愛知大と津島高（津島市）が１８日、連携協定を結んだ。両校の学生、生徒が参加するタイでの国際貢献プログラムを皮切りに、高大連携を進めていく。愛大名古屋キャンパス（名古屋市中村区）で締結式があり、広瀬裕樹学長と川手文男校長が協定書を取り交わした。

　愛大が高校と協定を結ぶのも、津島高が大学と協定を結ぶのも初めてで、教育の充実や、生徒らの能力向上を目的としている。第１弾の取り組みとして、愛大が続けるタイでの海外ボランティアプログラムに津島高の生徒も参加。２０人が８月初旬、北部のチェンマイや首都バンコクにある孤児院、スラム内の幼稚園などを視察し、子どもたちへの支援策を考える予定だ。

　津島高は今春の中高一貫校化を機に、国際教育プログラム「国際バカロレア」の段階的導入を目指すなど、国際教育の充実を図っている。東海地方でもいち早くタイ語教育に取り組む愛大も国際教育に力を入れており、今回の協定締結を打診した。

　今後、愛大の教員や学生が津島高で出張授業を行うことも想定している。川手校長は「高校教育を超えた高い学びを期待している」と話し、広瀬学長は「国際的に活躍できる人材を育成したいという目標は両校とも同じ。早期の語学教育でも協力したい」と意欲を見せた。　（永見和）

（2025年6月19日　中日新聞朝刊県内版より）