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2012.03.12
悲劇風化させない 「東日本」1年 中区学生らキャンドルで追悼
東日本大震災から1年の11日、県内の大学生が名古屋市と岩手県陸前高田市で犠牲者を追悼するキャンドルナイトを開き、震災復興の象徴の「奇跡の一本松」をろうそくの灯で描いた。 (小西数紀)
現地でボランティアをした学生が中心となってつくる実行委員会が企画。中区金山の名古屋ボストン美術館入り口階段では、陸前高田市の死者、行方不明者の総計約1800人と同じ数のろうそくで一本松や「2012 3・11」の文字などを浮かび上がらせた。陸前高田では、同市米崎小学校の体育館でともされた。
ろうそくには、米崎小児童ら300人がメッセージを書いた紙が取り付けられ、「名古屋に感謝」「頑張ってます陸前高田」などの文字が照らし出された。
実行委員会の古川貴大副委員長(20)=名古屋外大2年=は1月、陸前高田にボランティアに行って、荒れた風景を見て自分の中で震災に対する思いが薄れていたと実感したという。「名古屋ではもう震災の風化が始まっている。イベントを通じて、もう一度思い起こしてもらいたい」と訴えていた。古川さんらは今後、福島の原発事故で被害を受けた子どもたちの教育支援活動を計画している。
(2012年3月12日 中日新聞朝刊市民版より)
現地でボランティアをした学生が中心となってつくる実行委員会が企画。中区金山の名古屋ボストン美術館入り口階段では、陸前高田市の死者、行方不明者の総計約1800人と同じ数のろうそくで一本松や「2012 3・11」の文字などを浮かび上がらせた。陸前高田では、同市米崎小学校の体育館でともされた。
ろうそくには、米崎小児童ら300人がメッセージを書いた紙が取り付けられ、「名古屋に感謝」「頑張ってます陸前高田」などの文字が照らし出された。
実行委員会の古川貴大副委員長(20)=名古屋外大2年=は1月、陸前高田にボランティアに行って、荒れた風景を見て自分の中で震災に対する思いが薄れていたと実感したという。「名古屋ではもう震災の風化が始まっている。イベントを通じて、もう一度思い起こしてもらいたい」と訴えていた。古川さんらは今後、福島の原発事故で被害を受けた子どもたちの教育支援活動を計画している。
(2012年3月12日 中日新聞朝刊市民版より)