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中日新聞掲載の大学記事

2012.02.29

大垣の偉人に親しみ持って 芭蕉ら紹介マンガ発刊へ

 大垣市は28日、俳人松尾芭蕉と郷土ゆかりの先賢5人を紹介するマンガ計6冊を発行すると発表した。船町に建設した「奥の細道むすびの地記念館」が4月8日オープンするのに合わせ、それぞれの偉人に親しみを持ってもらおうと企画。記念館で1冊100円で販売する。(川田篤志)

 先賢5人は、いずれも江戸後期から幕末に活躍した、西洋医学の先駆者江馬蘭斎、近代植物学の開拓者飯沼慾斎、漢詩人梁川星巌、江馬細香、藩政改革を進めた大垣藩の藩老小原鉄心。5人とも、同記念館に併設する常設展示室「先賢館」に登場する。

 「芭蕉が愛した大垣−蛤(はまぐり)のふたみに別れ行く秋ぞ」では、芭蕉が紀行文「奥の細道」で大垣に滞在したエピソードを中心に盛り込み、親しみやすい絵とテンポの良い場面展開で時代背景などを解説。先賢5人は、それぞれの生涯や功績を描いた。

 マンガはA5判、約30ページ。すべての構成と作画は、同市の大垣女子短期大学デザイン美術科の渡辺浩行教授が担当。内容については、それぞれ学識者、有識者が監修した。会見した小川敏市長は「偉人たちの功績は、専門的で理解が難しいという印象がもたれがち。少しでも払拭(ふっしょく)できれば」と期待を寄せた。

 それぞれ1万部発行。市内の小学6年と中学1〜3年計約6300人には4月以降、6冊セットで無料配布する。

(2012年2月29日 中日新聞朝刊西濃版より)
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