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中日新聞掲載の大学記事

学生活動  2025.06.17

農作物獣害防止へ学生ら一役 美濃加茂の耕作放棄地 ボランティア 竹林伐採

記念撮影する学生と金谷里山整備支隊のメンバー=美濃加茂市山之上町で

記念撮影する学生と金谷里山整備支隊のメンバー=美濃加茂市山之上町で

 美濃加茂市山之上町金谷地区の耕作放棄地で、学生のボランティアが14日、竹林の伐採に取り組んだ。ボランティアは地区の住民でつくる自助団体「金谷里山整備支隊」がイノシシなどによる農作物の被害を減らすために毎年募集しており、高齢化などで放棄地が増えている地区の大きな力となっている。

 同地区は市中心部から離れた山あいの30戸ほどの集落。耕作放棄地が竹林となって荒れ、山から来るイノシシなどの野生動物の隠れる場所になり、農作物の被害が頻発している。この日はあいにくの雨の中、岐阜医療科学大と中部学院大(いずれも本部・関市)の学生計7人が参加。軍手とゴーグル、ヘルメットを着用し、のこぎりで竹を根元から切り出していった。

 岐阜医療科学大3年の服部蓮門(れんと)さん(20)=関市東新町=は「参加して初めて獣害の話を知った。やりがいがある」。同大2年の吉田日向さん(20)=美濃市極楽寺=は「竹が倒れる方向を考えながら切るのが大変だった。少しでも役に立てればうれしい」と話した。

 整備支隊長の井戸澄さん(60)は「地域は若いパワーでとても助かっている」と感謝していた。(山本真嗣)

(2025年6月17日 中日新聞朝刊中濃版より)
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