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中日新聞掲載の大学記事

2012.02.19

震災避難者の思い聞く 豊橋 愛大生が招き交流会

 豊橋市の愛知大地域政策学部の学生が18日、東日本大震災で東三河に避難している人たちを同市の愛知大豊橋校舎に招いて交流会を開き、被災時の状況や福島第一原発事故の影響を心配する避難者の思いを聞いた。

 参加したのは、有志のグループ「たすけあい部」に所属する1年生14人と、東北から避難した8世帯18人ら。避難者は「放射線量の情報が全然入らなかった。今も戻らないと受けられない検査の連絡がバラバラに来る」「子どもがいじめられないか不安だった」と心境を吐露した。

 学生が子どもと一緒に遊んだり、避難者にプレゼントを贈ったりもした。夫婦で福島県南相馬市から豊橋市に避難している草野守夫さん(60)は「家に帰ったのは一度だけ。東北でも異なる町の話が聞けて勉強になった」と話した。

 中学1年と小学1年の子どもを連れて福島県富岡町から避難している青木幸子さん(38)も「以前からの顔見知り以外に子どもがいる家族と出会え、思いが聞けて良かった」。企画した学生代表の角田紗貴さん(19)は「人により、単身だったり、家族がいたりと状況が違う。今後の被災地支援に生かしたい」と意気込んだ。 (石屋法道)

(2012年2月19日 中日新聞朝刊県内版より)
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