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中日新聞掲載の大学記事

2012.02.08

タイ山岳地で保育支援実習 高田短大2年 鈴鹿の西原さん

■講師の杉谷さんと11日出発

 津市一身田豊野にある高田短大の学生が7年前から、タイの山岳地帯に住む少数民族の村を訪れ、支援を続けている。ことしは子ども学科2年西原麻衣さん(20)=鈴鹿市=が11日から保育実習を兼ねた支援に出発する。(高木梨恵)

 講師の杉谷哲也さん(68)=鈴鹿市白子本町=が橋渡し。杉谷さんは高校教諭時代からタイで支援活動をしており、子ども学科を中心に希望者が年1回、就学率が低く基礎教育が不十分なタイの山岳部を訪問。現地の保育園や小学校で子どもの面倒を見たり、トイレや水飲み場をつくるのを手伝ったりしてきた。

 ことしの希望者は西原さん1人。幼少期に父を亡くし、母親は心配したが「ずっとボランティアとして発展途上国で活動したかった」と決意は揺るがなかった。

 西原さんは杉谷さんと11日に出国し、翌日バンコクに到着。現地スタッフと長距離バスでチェンライに向かう。3日間、少数民族が住むプーコ村の保育園で園児たちの面倒を見る。先生1人で園児40人の世話をしており、日本と違い遊び道具が少ないため、指導の力量を問われるという。

 西原さんは、他人が苦労していると「なんとかしてあげたい」という気持ちが強く、発展途上国での活動に興味を持っていた。4月から保育園で働くことも決まっており「シャボン玉、ハーモニカも持って行きたい。道具がなくてもできる遊びも教えたい」と期待に胸を膨らませている。

(2012年2月8日 中日新聞朝刊鈴鹿亀山版より)
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