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中日新聞掲載の大学記事

2010.12.09

最後の指揮 母校に完敗 南山大アメフット 西村監督

■来月転勤タイから助言継続

 悲願の大一番は完敗だった。5日、神戸市王子スタジアムで行われたアメリカンフットボールの全日本大学選手権西日本代表決定戦の準決勝に0−58で敗れた南山大の西村崇監督(41)。母校、立命大への挑戦を終え、「これがフットボール。僕らとの差を見せつけてくれた」と穏やかに語った。

 立命大でLBとしてプレーした後、南山大で1993年からコーチ、2003年から監督。会社勤めをしながら週末を中心に指導を続け、東海リーグでは04、05年に同率ながら優勝。しかし、一昨年まで関西の2部と同格扱いだった東海では、母校と公式戦で顔を合わせるには関西1部へ昇格するしか道はなかった。

 各地域の代表が集う全日本大学選手権が新設された昨季は、リーグ3位に終わった。3人の新コーチを招き入れて勝負を懸けた今季は、来年1月のタイ転勤を控えた最後のチャンス。春の練習試合では未勝利に終わったが、秋のリーグ戦では4連覇中の名城大を破って初めて単独優勝。全日本大学選手権でも1回戦で北陸、2回戦で九州の代表を撃破し、関西で同率優勝した立命大との対戦にこぎ着けた。

 指揮を執る最後の試合が終わり、関係者から花束を贈られ、選手に胴上げされた。「母校と戦えたのはよかったが、悔しさはある。フィジカルでも戦術でも全部負けている。今回を機に差を埋めていかないと」。監督退任後の役職は「シニアマネージングコーディネーター」。遠い異国からアドバイスを送り続ける。

(2010年12月9日 中日新聞朝刊22面より)
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