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2010.11.12
日中で地域産業研究 愛大が内蒙古大と提携 センター設立
愛知大(豊橋市)の三遠南信地域連携センターは11日、中国・フフホト市の内蒙古大経済管理学院とGIS(地理情報システム)を使って地域産業を研究する「日中共同研究センター」を設立した。共同研究センターの研究拠点は内蒙古大に置く。
GISは電子地図上に人口や産業集積度、土地利用などさまざまなデータを空間的、時系列的に重ねて入力し、産業の広がりや経済波及などを検証できるシステム。愛大の同地域連携センターで研究を進めている。
同日、愛大であったセンター設立の調印式で、佐藤元彦学長は「グローバル化の中での地域発展という同じ関心を抱いている。ノウハウを共有して世界を視野に研究を進めたい」とあいさつ。内蒙古大の郭暁川院長も「研究プロジェクトは互いに成果をもたらす。内モンゴルは早い速度で経済成長を遂げているが、持続可能な発展という課題に直面している。共通課題の解決に向けてGISに期待している」と話した。
GISの研究を進める愛大の三遠南信地域連携センターが自動車産業が盛んな日本の中部地域を対象にしてきたのに対し、中国・内モンゴルは酪農など乳産業が盛ん。蒋湧・同地域連携センター長は「主産業は違うが、車は電気自動車の普及で産業形態が変わる点、乳産業は草原という資源に限りがある点などでGISで検証できるはず。2年半で成果を出したい」と意気込みを話した。 (石屋法道)
(写真)調印して握手を交わす愛知大三遠南信地域連携センターの蒋湧センター長(右)と内蒙古大経済管理学院の郭暁川院長=豊橋市の愛知大で
(2010年11月12日 中日新聞朝刊県内版より)
GISは電子地図上に人口や産業集積度、土地利用などさまざまなデータを空間的、時系列的に重ねて入力し、産業の広がりや経済波及などを検証できるシステム。愛大の同地域連携センターで研究を進めている。
同日、愛大であったセンター設立の調印式で、佐藤元彦学長は「グローバル化の中での地域発展という同じ関心を抱いている。ノウハウを共有して世界を視野に研究を進めたい」とあいさつ。内蒙古大の郭暁川院長も「研究プロジェクトは互いに成果をもたらす。内モンゴルは早い速度で経済成長を遂げているが、持続可能な発展という課題に直面している。共通課題の解決に向けてGISに期待している」と話した。
GISの研究を進める愛大の三遠南信地域連携センターが自動車産業が盛んな日本の中部地域を対象にしてきたのに対し、中国・内モンゴルは酪農など乳産業が盛ん。蒋湧・同地域連携センター長は「主産業は違うが、車は電気自動車の普及で産業形態が変わる点、乳産業は草原という資源に限りがある点などでGISで検証できるはず。2年半で成果を出したい」と意気込みを話した。 (石屋法道)
(写真)調印して握手を交わす愛知大三遠南信地域連携センターの蒋湧センター長(右)と内蒙古大経済管理学院の郭暁川院長=豊橋市の愛知大で
(2010年11月12日 中日新聞朝刊県内版より)