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2010.10.20
大学生活の集大成へ Aリーグ昇格に闘志 難聴のラガーマン倉津さん(日福大4)
聴覚障害を乗り越えて日本福祉大ラグビー部で活躍する同大経済学部4年の倉津圭太さん(22)=美浜町奥田=が、大学生活最後のリーグ戦を迎えている。厳しい練習に励み、実戦では熱のこもったプレーを展開。「チームの良い仲間と一緒に東海学生Aリーグ昇格を果たしたい」と目標に向けて意気込んでいる。(字井章人)
倉津さんは先天性の難聴で補聴器がないとほとんど音が聞こえない。出身地・静岡の東海大翔洋高でラグビー部の「激しいプレーの格好良さ」に魅力を感じ、反対する周囲を説得して入部、花園の全国大会にも出場した。
難聴に加え、身長158センチと体も小さいが、広い視野と速く正確なパスを武器に、進学した同大でもスクラムハーフのレギュラーをつかんだ。
2009年1月から半年間、ラグビーが盛んなニュージーランドに留学。「決まり事が多い日本と違い、プレーの自由度が高い。勉強になった」と振り返る。帰国後は地道な筋力トレーニングで当たり負けしない体をつくった。聴覚障害者が行う競技「デフラグビー」では日本代表に選ばれ、同年10月から主将を務める。
同大主将の陶(すえ)泰斗さん(22)は「球出しの速さが持ち味でリズムをつくるのがうまい。耳のハンディを補って余りある実力」と評価。副部長の伊藤立さん(43)も「大変だと思うが、周囲とコミュニケーションを図ってよくやっている」とたたえる。
9月に始まった東海学生Bリーグで、チームは現在3勝。24日には名古屋工業大との試合があり、リーグ戦は11月14日まで続く。倉津さんは「チームメートのためにも自分の学生生活の集大成として、全勝してAリーグに上がりたい」と話している。
(2010年10月20日 中日新聞朝刊知多版より)
倉津さんは先天性の難聴で補聴器がないとほとんど音が聞こえない。出身地・静岡の東海大翔洋高でラグビー部の「激しいプレーの格好良さ」に魅力を感じ、反対する周囲を説得して入部、花園の全国大会にも出場した。
難聴に加え、身長158センチと体も小さいが、広い視野と速く正確なパスを武器に、進学した同大でもスクラムハーフのレギュラーをつかんだ。
2009年1月から半年間、ラグビーが盛んなニュージーランドに留学。「決まり事が多い日本と違い、プレーの自由度が高い。勉強になった」と振り返る。帰国後は地道な筋力トレーニングで当たり負けしない体をつくった。聴覚障害者が行う競技「デフラグビー」では日本代表に選ばれ、同年10月から主将を務める。
同大主将の陶(すえ)泰斗さん(22)は「球出しの速さが持ち味でリズムをつくるのがうまい。耳のハンディを補って余りある実力」と評価。副部長の伊藤立さん(43)も「大変だと思うが、周囲とコミュニケーションを図ってよくやっている」とたたえる。
9月に始まった東海学生Bリーグで、チームは現在3勝。24日には名古屋工業大との試合があり、リーグ戦は11月14日まで続く。倉津さんは「チームメートのためにも自分の学生生活の集大成として、全勝してAリーグに上がりたい」と話している。
(2010年10月20日 中日新聞朝刊知多版より)