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学生活動 2025.02.19
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露光る紫陽花ロード 第一歩 子どもら国道沿いで100本植樹
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柴田さん(左)に教わりながらアジサイの苗を植える子ども=岡崎市南大須町で
岡崎市東部から奥三河方面に向かう山あいの国道473号沿いにアジサイを植えるイベントが15日、同市南大須町一帯で開かれた。地元の子ども会が主催し、ボランティアの大学生らも協力して道路沿い200メートルに100本を植樹。今後3年をかけて全長2キロの「紫陽花(あじさい)ロード」をつくる計画も立てている。(高木健吾)
2年前に市中央部から同町に移住し、国道沿いで古民家カフェ「Room035」を営む春日井雅子さん(50)が企画した。移住当初から、車の行き来がほとんどない殺風景な国道を見て「ここに新しい観光資源をつくれないか」と考え、好きだったアジサイの植樹を思いついたという。
地域の子どもたちにも協力してもらおうと、1年ほど前から町の集まりで小学生を中心に声をかけてきた。市の事業として岡崎の中山間地域「オクオカ」で農業などのボランティアに取り組む愛知大豊橋キャンパス(豊橋市)と名城大(名古屋市)の学生も企画を知って加わり、計60人ほどが集まった。
この日は、以前から親交のあった岡崎市岡町の造園業「柴田造園」が苗を提供し、代表の柴田修次さん(65)が植え方を指導。子どもたちや学生はスコップで土を掘って、腰の高さほどの苗を土でそっと覆うと、愛着を込めて自分の名前を記した札を立てた。
植えた苗は、住民らで分担して世話をし、順調に育てば6月ごろに花を咲かせる。今後の植樹は獣害などの状況を見て行うという。
春日井さんは、同じ額田地区で夏にかき氷店が軒を連ね、盛況を見せる「かき氷街道」を例に挙げ、「この『紫陽花ロード』を見るために南大須を訪れたいと思う人が増えてくれれば」と期待を込める。
参加した同市形埜小6年の児童(12)は「大きくなって、きれいに咲くアジサイを見に来てほしい」と呼びかけた。
(2025年2月19日 中日新聞朝刊西三河版より)
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