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イベント 2025.02.19
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皇学館大の音楽劇 5年ぶり復活 来月8、9日 教育学部有志の卒業記念公演
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5年ぶりに上演される「4教ミュージカル」への来場を呼びかける学生たち=伊勢市の皇学館大で
皇学館大(伊勢市)教育学部4年有志による卒業記念の「4教ミュージカル」が、3月8、9の両日、5年ぶりに復活する。新型コロナウイルスの影響で開催が途絶えていた。構内の記念講堂で開く公演を前に、学生たちは「子どもたちに笑顔を届けたい」と練習に一層熱を入れる。(清水大輔)
4教ミュージカルは、学生たちが大学生活の集大成として取り組む。演技だけでなく、歌やダンス、楽器の演奏も取り入れ、脚本や舞台セット、衣装も手作りだ。約40年前の初回公演以来、市内や津市などで公演。毎年地元の親子連れなど数千人が訪れていたが、2020年のオンライン公演を最後に、コロナ禍で上演がなかった。
今回のタイトルは「海と陸をつなぐ宝物-『はじめまして』は勇気の1歩-」。海で暮らす女の子「リル」と陸に住む「ルナ」が、力を合わせて海のゴミを減らそうとする物語だ。子どもたちに勇気や挑戦の大切さを伝える。
昨年2月、教育学部の音楽教育を学ぶゼミに所属する現在の4年生たちが中心となり、伝統の復活に動き出した。その一人、リル役を務める大西梨々華さん(22)は伊勢出身で、幼少期、4教ミュージカルが毎年の楽しみだった。「『演技も歌もできるなんてすごい』と感動した。小さな子にとって初めてミュージカルに触れる体験になる」
ほとんどの学生が先輩の公演を見たことがなく、どのように準備し、舞台を運営していたかが分からない「ゼロからのスタート」。同じ学部の4年生に声をかけたが十分に参加者が集まらず、3年生や他学部の学生の力も借りることに。交流サイト(SNS)を通じても募集したところ、計約60人が集まった。
4年生は就職活動や教員採用試験の勉強の合間をぬい、先輩たちが残した古い記録を読んだり、OBに連絡を取って話を聞いたりしながら準備を進めてきた。
参加者たちは本番に向けて練習を重ね、演技の流れや舞台を転換するタイミングを入念に確認している。大西さんは「子どもたちを勇気づけられるような劇ができれば」と語った。実行委員長の教育学部4年西野青さん(21)は「子どもたちを楽しませるのはもちろん、自分たちも『学生最後の青春』として楽しみたい」と話していた。
公演は開場午後1時半、開演午後2時。入場無料で予約不要。(問)教育学科研究室=0596(22)6458
(2025年2月19日 中日新聞朝刊伊勢志摩版より)
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