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学生活動  2024.10.24

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東濃ひのき 香り袋で魅力PR 名古屋・東海学園大生 加子母森林組合と協力し制作

■廃棄かんなくず生かす

 東海学園大(名古屋市天白区)の学生が、加子母森林組合(中津川市加子母)と協力し、裏木曽地域のブランド材「東濃ひのき」のかんなくずを使った「ともいきひのきの香り袋」を制作した。地域の森林文化のPRに向け、大学のイベントなどで配付している。(小佐野慧太)

 同大は2019年、中津川市と包括連携協定を締結。加子母地区の市有地に「令和ともいきの森」を設け、学生と地域の人たちとの交流やフィールドワークに活用している。「ともいき」には「生きとし生けるものを生かしあう生き方をする」という大学の教育理念が込められている。

 制作に携わった学生は、デザイン心理学を専門とする牧野暁世准教授のゼミ生15人。森林組合のメンバーから東濃ひのきの発信力を高めたいとの願いを聞き、加子母地区をアピールする製品の開発に乗り出した。

 ゼミ生たちは国連の持続可能な開発目標(SDGs)の観点から、廃棄されるかんなくずを生かし、香り袋を作ることに。9月上旬、パッケージのデザインのイメージをつかむため、ともいきの森でのフィールドワークを行った。

 「ともいきひのきの香り袋」は、森林組合から譲り受けたかんなくずを手作業で袋詰めして制作。パッケージデザインは、木や葉っぱをイメージした3種類を用意した。パッケージの一つに採用された丹羽凌大さん(心理学科3年)は「木の断面を生かした看板というイメージで作り、ノコギリを切り株にのせて面白さも加えた」と工夫を語る。

 今月5日に同大で開かれたSDGsの実践発表会「ともいきSDGsシンポジウム」でお披露目し、300個を配った。今後も各種イベントなどで配付していく考えだ。

 「柔らかく甘い匂いが楽しめて、クローゼットやタンスに入れれば芳香剤の代わりに使える」と牧野准教授。「学生たちにとって今回のデザインの経験が、将来の社会や自分の生き方を考えるきっかけになれば」と期待した。

(2024年10月24日 中日新聞朝刊東濃版より)

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