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お知らせ  2024.05.21

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四日市大学長 JR駅前 市の大学設置構想 対応「年度内に決定必要」

四日市看護医療大に隣接する四日市大のキャンパス=四日市市萱生町で(ドローンから)

四日市看護医療大に隣接する四日市大のキャンパス=四日市市萱生町で(ドローンから)

■移転費確保へ現敷地売却も

 四日市大(四日市市萱生町)の喜岡渉学長(72)=暁学園理事長=が本紙のインタビューに応じ、同市がJR四日市駅前に検討する大学設置の構想で意見交換していることに対し、構想に参加する場合は「(暁学園として)年度末までには意思決定をしなければならない」と述べた。ただ「学内にも十分な説明ができておらず、方針決定が難しい。市と協議を重ねていく」とも語った。

 同学園が運営する四日市大は昨年度、学部の理系転換を支援する文部科学省の事業に採択され、環境情報学部を改組して「環境情報工学部」とする計画を進めている。喜岡学長はこの計画を念頭に「設備投資やカリキュラムの策定などが必要。移転と合わせて考える場合は(学園として)年度末までに意思決定をしないと間に合わない」と述べた。

 さらに「JR四日市駅前へ進出する場合、移転費用を捻出するために(現キャンパスの)土地の売却が前提となる」とも述べ、同じ敷地にある四日市看護医療大も併せて移転する必要があるとの見解を示した。

 市は2月、三重大(津市)と新教育研究拠点の設置に向けた検討をするための連携協定を締結。3月には、理、工、情報学など理系分野を中心に学部と大学院を設け、地域や産業界との連携などを示した基本構想を策定した。本年度中に設置主体を明示し、基本計画を作る。

 森智広市長は、これまで「さらなる他大学の誘致や、市立を含めた公立大の設置なども平行して検討する」と述べ、三重大を核に他大学も含めた大学を設置したい考えを示している。(秋田耕平)

(2024年5月21日 中日新聞朝刊三重版より)

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