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お知らせ  2023.07.19

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着衣泳学び 命を守る 岐阜聖徳学園大教授ら講師 萩原・尾崎小児童が体験

服の上にライフジャケットを着けて泳ぐ児童ら=下呂市で

服の上にライフジャケットを着けて泳ぐ児童ら=下呂市で

■体動かしにくく 水吸って重く

 泳ぐ機会が増える夏休みを前に、下呂市萩原町の尾崎小学校は18日、水の危険性を学ぶ「命を守る学習」を行った。水辺の安全について研究している岐阜聖徳学園大(岐阜市)の稲垣良介教授とゼミの学生5人が講師を務め、全校児童約85人が参加した。(上田千秋)

 午前中は1~4年生が学校のプールで、着衣泳を体験。服を着たままだと体が動かしにくい上、水を吸って重くなる。場所など状況によって違うものの、無理に泳ごうとせずに呼吸を確保し、助けを待つのが良いとされる。

 午後は、5~6年生33人が同小学校区を流れる山之口川で着衣泳に臨んだ。児童はライフジャケットを着けて川で自由に遊んだ後、どこに危なさを感じたかを話し合った。

 「石が滑る」「急に深くなる」「流れが速い」といった意見が出て、ゼミ生で3年の成原拓巳さん(20)は、川の危険は主に4つあると指摘。児童が出した3点に加え「体温が下がると命を落とす可能性が高くなる」と述べた。

 どうすれば安全を確保できるかも考え、成原さんは、かかとが付いたサンダルやライフジャケットを用意したり、大人と一緒に場所を考えて遊びに行ったりしてほしいと訴えた。

 記者もライフジャケットを借り、着衣のまま泳いでみた。流れが思ったより速く、膝ぐらいの深さの場所では、立っていて体のバランスを崩しそうになった。また、泳ぐと水を吸ったズボンが重く、動きにくさを感じた。

 警察庁によると、昨年7~8月に全国で発生した水難事故は459件。638人が巻き込まれ、うち死者・行方不明者は228人に上る。場所別では、海と並んで川が圧倒的に多い。

 稲垣教授は「流れの速さなど、川で楽しく感じる部分は危険なことでもある。そういった点を頭に入れて行動してほしい」と求めた。

(2023年7月19日 中日新聞朝刊飛騨版より)

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