高大連携協定を結んだ岩崎学長（左）と吉川校長＝津市の久居農林高で

　地域で活躍する人材の育成に向け、久居農林高校（津市久居東鷹跡町）と四日市大（四日市市）は１日、連携を強化する協定を結んだ。同大の岩崎恭典学長（６６）が同校を訪れ、吉川秀明校長（５８）と共に協定書に調印した。

　両校は５年前から、同大の環境情報学の教員が同校環境保全コースの生徒向けに、自然環境の出前授業をするなど縁があった。協定では、出前授業を続け、扱う専門分野や生徒の対象を広げて、大学見学会などでも協力する。同校で農業を学ぶ生徒らが販売や広報の知識を身に付け、将来は県内で起業することなどを目指す。

　吉川校長は「生徒が大学教員の授業に刺激を受け、地域を担うスペシャリストになってほしい」、岩崎学長は「県内を基盤にビジネスができるような人材を育てたい」と期待した。

　本年度は１月以降、同大の土壌学の教員が環境保全コースの生徒１、２年生に授業をする予定。（坂田恵）

（2022年7月2日　中日新聞朝刊中勢版より）