市議の話に耳を傾ける学生たち＝大府市横根町の至学館大で

　若者の投票率向上を図る活動に取り組んでいる大府市の至学館大、越智久美子准教授のゼミ生が７日、大府市議と意見を交わし、政治家の仕事や選挙の本質などについて学んだ。

　参加したのは３年生のゼミ生１０人と、大府市議会の５つの会派に所属する男女計６人の市議。市議たちは学生側の質問に答える形で、学生時代の夢や議員になった動機、仕事の内容ややりがいを説明した。市議たちからは「若者の投票率が低いので、若者向けの政策が減る悪循環になっている」「投票しないのは白紙委任と同じこと。声を上げよう」と、ゼミ生たちの活動を後押しする意見が出た。

　ゼミ生の青山友香さんは「政治への関心が高まった。政治家がもっと思いを若者に伝える機会があれば投票率があがるのではないか」、稲垣真緒さんは「遠い存在だと思っていた議員を身近に感じた。この経験を今後の投票率を上げる活動につなげたい」と感想を述べていた。（栗山真寛）

（2022年6月9日　中日新聞朝刊知多総合版より）