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中日新聞掲載の大学記事

学生活動  2021.11.04

ペットボトル飲料 容器代上乗せ、返却で返金

デポジットを上乗せしたペットボトル飲料を販売する学生(右)ら=千種区の東山動物園で

デポジットを上乗せしたペットボトル飲料を販売する学生(右)ら=千種区の東山動物園で

■東山動物園で学生ら 回収成果の実証実験

 ペットボトルごみの確実な回収を実現するため、デポジット(預かり金)制度を活用した飲料の販売会が3日、千種区の東山動物園で行われた。プラスチックの海洋ごみ問題の解決などに結び付けようと、名古屋市立大の学生たちが発案した取り組み。

 ペットボトル飲料の販売時に20円のデポジットを上乗せして売り、飲み終わった後にペットボトルを返却すると、20円が返金される仕組み。名市大人文社会学部の伊藤恭彦教授ゼミの学生が、ヨーロッパなどにある同様の取り組みを参考にアイデアを出し合い、2月にあった市主催の「SDGsアイデアフォーラム2020」で発表して、最優秀賞を受けていた。

 この日は、学生やボランティア計35人が参加。アシカ・アザラシ舎近くの広場にブースを設け、お茶を160円、アップルジュースを130円、水を120円でそれぞれ販売。園の全ての出口に回収所を置いて、来園者から返却されるペットボトルを受け取り、アンケートも行った。

 同大4年の中谷唯人さん(21)は「来園者の皆さんにプラスチックごみ問題への関心が広がれば」と話していた。成果は共同論文にまとめるほか、ペットボトル以外のプラスチックごみの回収などにも取り組みを広げたいという。 (角雄記)

(2021年11月4日 中日新聞朝刊市民版より)

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