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中日新聞掲載の大学記事

2010.06.06

愛知大学野球 名城大3季ぶり1部昇格王手!!

■プロ注目の中京大・上杉攻略

 3季ぶりの1部昇格を目指す名城大(2部1位)は主将の森越祐人遊撃手(4年・愛知啓成)の2打点の活躍などで、中京大(1部6位)に5−3で先勝。愛工大(1部5位)は打線が爆発して、東海学園大(2部2位)に10−1で大勝した。

■速球対策実る

 これが昇格を目指すチームの勢いか。名城大が中京大のプロ注目右腕・上杉を攻略して快勝。試合後の松永健二監督(32)は開口一番、「疲れました」と苦笑いしたが、これで3季ぶりの1部昇格に王手だ。

 徹底した上杉対策が功を奏した。上杉の直球は140キロ超。2部の試合ではなかなか体感できない。名城大は入れ替え戦出場が決まった直後から打撃マシンの球速設定を上げ、打撃投手は通常より打席側に近づいて投げ込んだ。3回には2死一、二塁の好機に主将の森越がその上杉の直球を右翼線には運んで2点三塁打。中京大の守備がもたつく間に、森越もホームインして一気に試合の流れを引き寄せた。

 「(直球を)狙っていたので迷いはなかった」と森越。3回だけで一挙4点。上杉を降板に追いやった。松永監督は「直球を叩けば、バッテリーは混乱する」という想定通りの展開となり、してやったりの表情。「明日(2回戦)は総力戦でいく。(登録の)25人でがむしゃらに戦う」と一気に1部昇格を決めるつもりだ。 (麻生和男)

■集中力を欠いた 中京大・村瀬監督

 中京大は3回の4失点が重くのしかかった。

 村瀬監督は「気持ちが乗っていない。押すだけで引いていない」と先発した主戦・上杉に厳しい評価を続けた。打線は名城大の先発・阿部に抑えられたが、8回に4安打で3点を返したのが2回戦につながる好材料。村瀬監督は「技術より気持ちの問題。集中して戦いたい」と表情を引き締めていた。

■愛工大 残留あと1

 愛工大は打線が15安打を放ち、大量10得点。序盤から得点を重ね、東海学園大を寄せ付けなかった。3安打1打点と活躍した主将の藤川右翼手は「打線がいい感じでつながった」と笑顔。奥田監督は「先取点、先勝が大事。明日も攻略して乗り切りたい」と2回戦に向けて意気込んだ。

■巻き返し誓う! 東海学園大

 10失点で大敗した東海学園大の鈴木監督は「投手の四球から崩れてしまった。これが入れ替え戦(の緊張)なのかな…」とさばさばした様子。1回は先頭打者を四球で出したのをきっかけに2失点。

 3回には3連続を含む5安打を集中されて6失点と序盤で大量リードを奪われた。それでも、鈴木監督は「ショックはない。明日、何とか持ちこたえたい」と巻き返しを誓った。

▽1回戦(愛工大1勝)
東海学園大(2部2位) 000100000―1
愛工大(1部5位)   20610001x―10
(東)渡邊、北村、五藤−生田
(愛)長瀬、泉−三宅
本塁打 田中(東)

▽1回戦(名城大1勝)
名城大(2部1位) 004000010―5
中京大(1部6位) 000000030―3
(名)阿部−芳川
(中)上杉、村瀬、大西−東間、金田
本塁打 芳川(名)

(写真)3回に2点三塁打を放ち、相手の失策で一気にホームインした名城大の森越祐人主将(右)=愛知県豊田市の中京大グラウンドで

(2010年6月6日 中日スポーツ11面より)
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