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中日新聞掲載の大学記事

2010.06.04

中京大・安部 順調 男子400メートル障害の逸材 きょうから日本選手権

 4日に開幕する陸上の日本選手権(香川県立丸亀競技場)男子400メートル障害に、世界を狙える逸材と期待される中京大1年の安部孝駿(たかとし)が挑む。7月にカナダである世界ジュニアの表彰台が当面の目標。選考レースとなる日本選手権は「前半から飛ばしていく。最低50秒台」と意気込んでいる。

 「短距離で世界に1番近い種目。やるなら世界で入賞したい」。岡山・玉野光南高2年の冬に110メートル障害から400メートル障害に転向。昨年の高校総体でいきなり優勝した。国体で記録した50秒11の自己ベストは世界ジュニアでも十分戦えるタイムだ。

 身長189センチと恵まれ、身体能力も高い。青戸慎司・短距離コーチは「筋力も技術もまだまだ。それだけに伸びしろは大きい」と期待を寄せる。昨年末から悩まされた左足首の炎症も癒え、調子は上向き。大学入学後は短い距離を集中して走ってスピードを磨き、高校時代のピークに近い状態に仕上げた。

 「世界の同世代には48秒の前半で走る選手もいる。どんな走りなのか見てみたい」。世界ジュニアの舞台に立つ自信はある。そこでの経験を五輪出場という大きな夢につなげるつもりだ。 (宇佐美尚)

(2010年6月4日 中日新聞朝刊29面より)
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