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学生活動  2020.07.06

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小学校の教室消毒 大学生がサポート 名東区愛知東邦大生、5校でボランティア

教員と一緒に机を消毒する愛知東邦大の氏原さん=名東区の引山小で

教員と一緒に机を消毒する愛知東邦大の氏原さん=名東区の引山小で

 新型コロナウイルスの感染防止のため、市内の小学校では教員らが毎日、校舎内の消毒に追われている。そうした苦境を知った名東区の愛知東邦大が学生を募集し、同区5校で消毒のボランティアを始めた。 (今村節)

 市教委によると、小学校では毎日、子どもたちがよく手を触れる手すりやドアノブ、蛇口や机などを、教員が消毒している。負担を減らすために、地域でスクール・サポート・スタッフを募り、トイレの清掃や消毒を担当してもらっているが、人手は足りていない。

 こうした学校現場の負担を減らすため、同大が教員を目指す学生たちにボランティアを呼び掛けたところ、7人が集まった。

 6月末から7月下旬まで、週1~2回、名東区の小学校の五校を訪問し、教員の消毒作業をサポートする。学生たちは毎日検温し、健康観察チェックシートを学校に提出して作業に臨む。児童が少ない時間帯を選ぶなど、感染対策に気を配るという。

 1日、引山小を訪れた同大人間健康学部2年の氏原栄樹さん(20)は、低学年の教室に入り、消毒効果のある洗剤で、机を1つずつ丁寧に拭き上げた。「中学校の体育教師を目指している。学校が大変と聞いて、助けになりたいと思った」と笑顔を見せた。

 同小の宮地千加教頭は「子どもはいろいろな場所を触る。消毒には時間がかかるので、こうして助けてもらえるのは本当にありがたい」と歓迎。同大の榊直樹学長は「授業だけではなく、いろいろな作業があって、子どもたちが元気に学べるということを体験してもらいたい」とコメントした。

(2020年7月6日 中日新聞朝刊市民版より)

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