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学生活動  お知らせ  イベント  2019.07.05

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盗難対策 地域に伝えよう 室外機 侵入の足場に 窓には補助錠を 春日井署 中部大生に教室

署員の説明を熱心に聞く学生たち=春日井市の中部大職員宿舎で

署員の説明を熱心に聞く学生たち=春日井市の中部大職員宿舎で

 中部大ボランティアサークルの学生に地域の防犯呼び掛け役を担ってもらおうと、春日井署は3日、春日井市の中部大春日井キャンパスで防犯診断教室を開き、学生たちに盗難被害を防ぐポイントを説明した。

 市内には防犯ボランティア団体が複数あるが、高齢化や後継者不足で将来的に活動が尻すぼみとなる懸念がある。そこで、ごみ拾いなどで地域とつながる学生たちに協力を求めた。

 教室は、大学の職員宿舎の防犯チェックを兼ねて実施し、学生20人や地域住民が参加した。

 署の生活安全課員が2階建ての宿舎の外周を点検し、侵入盗に弱い部分を指摘した。窓の下にあるエアコンの室外機は窓から侵入する足場になることや、生け垣が茂り過ぎると不審者がいても外から見えづらいこと、雨どいの位置によっては簡単にベランダまで登れてしまう懸念があることなどを伝え、改善を促した。

 割れにくいガラスや補助錠、被害に遭いにくい構造になった玄関ドアの鍵など、防犯に対応した用具も紹介。さらに自動車盗に狙われやすく、犯罪に転用されやすい高級車や人気車種なども説明した。

 署員は「防犯対策も大切だが、市内では無施錠による被害が4割以上。2階の窓もきちんと鍵をかけるよう地域の人に呼び掛けて」と話した。

 学生たちは今後の活動に生かそうと熱心にメモを取っていた。3年生の鈴木出留(いづる)さん(20)は「学生でも防犯に役立てるんだと思った。地域での活動中に住民の皆さんに防犯について伝えたい」と意気込んでいた。(高岡涼子)

(2019年7月5日 中日新聞朝刊近郊版より)

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