期日前投票する高校生＝東海商業高で

　２１日投開票の参院選で、東海市は、市内の高校全３校と大学の全２校で、それぞれ１日ずつ時間限定の期日前投票所を設ける。市によると、国政選挙で高校に設置するのは、県内で初めてという。

　若い世代の選挙への関心を高めてもらう狙いで、高校生に加えて市内の有権者も投票できる。

　１校目の東海商業高では５日、生徒らが会議室に設けられた投票所で票を投じた。ともに初めての投票という女子生徒（１８）は「いつもの学校と違う厳かな雰囲気があった。自分の１票が社会、政治に貢献できたらいい」、男子生徒（１８）も「高校で投票できるのはすごいいいこと。身近に感じた。自分たちのことを考えてくれる人という基準で投票した」と話した。

　このほか、時間限定の期日前投票所は、８日午前１１時～午後１時に星城大、９日午後３時半～５時半に横須賀高、１０日午前１０時半～午後１時に日本福祉大東海キャンパス、１２日午後１～２時に東海南高で設置される。

　これまで出先の期日前投票所では、訪れた人が投票済みかどうかの確認は有線回線で本庁などの選挙人名簿と照らし合わせる必要があった。昨年１２月の総務省の通達で、暗号化された無線の専用回線を活用できることになったため、複数の場所で時間限定の期日前投票を開きやすくなった。

　東海市ではほかに、東海市役所で５～２０日、市芸術劇場で１５～２０日に期日前投票ができる。　（福本英司）

（2019年7月6日　中日新聞朝刊県内版より）