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学生活動  2018.12.18

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東本願寺旧総会所 在りし日再現 名古屋造形大 大型模型を制作展示

旧総会所の模型を手掛けた学生と西倉教授(左)=小牧市の名古屋造形大で(同大提供)

旧総会所の模型を手掛けた学生と西倉教授(左)=小牧市の名古屋造形大で(同大提供)

 小牧市の名古屋造形大の建築・インテリアデザインコースの学生らが、京都市下京区の真宗大谷派本山・東本願寺からの依頼で、同寺の旧総会所の大型模型を制作した。旧総会所は門徒の交流の場だったが、老朽化により今年春に解体されており、在りし日の記念にする。模型は21日まで学内に展示している。

 旧総会所は1916年建設の木造平屋783平方メートル。一見すると伝統的な寺社の建築様式だが、屋根は木材を三角形に組み上げて強度を高める当時最新の「トラス構造」を採用していた。

 模型は30分の1の大きさで、土台が縦横1.3メートルと1.6メートル、高さ60センチ。図面に加え、解体直前にドローンを使って測量した数値を使って9カ月がかりで完成させた。

 建物部分はヒノキを手作業で組み立て、瓦部分は3Dプリンターで作り、トラス構造や柱が少ない広い屋内も再現した。写真を見た同寺から「君たちに頼んで大正解だった」と喜びのメールが届いた。

 取り組んだのは、西倉潔教授と大学院生を含む学生十数人。ともに大学院2年の野口万莉乃さん(24)と吉田一誠さん(24)は「長く残る物を作れてよかった」「瓦の曲線一つにしても、100年以上前の手仕事のレベルが高かったことに模型作りで気付かされた」と振り返った。(問)同大社会交流センター=0568(79)1243

(藤原啓嗣)

(2018年12月18日 中日新聞朝刊近郊版より)

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