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学生活動  2018.11.22

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足助屋敷に若さプラス 学生とコラボ 期間限定 3店オープン

店名の考案やリーフレットなどのデザインを担当した学生たち=豊田市足助町の三州足助屋敷で

店名の考案やリーフレットなどのデザインを担当した学生たち=豊田市足助町の三州足助屋敷で

 紅葉シーズンでにぎわう豊田市足助町の香嵐渓にある観光施設「三州足助屋敷」で、期間限定の3店舗がオープンした。名古屋学芸大(日進市)のデザイン学科3年生4人とコラボしたショップやカフェで、屋敷ならではの地域の魅力発信を試みる。(生津千里)

 屋敷の裏側にあたる山沿いの遊歩道に、豆腐料理店「薫楓亭(くんぷうてい)」と展示室「萬々館(ばんばんかん)」が並ぶ。この趣ある木造2棟を活用。3店のうち、豊田産抹茶や関谷醸造(設楽町)の酒を扱うカフェ「coto・no・ha(言の葉)」と、物産展「ハコ市」は12月2日まで観光客を迎え入れる。今月28日までのギャラリーショップ「ぷらすいち」は工芸品や食品など数日ごとに品を入れ替える。

 学生たちが店のコンセプトや名前を考え、リーフレットや看板を作製した。コラボを企画した屋敷職員の柴田達也さん(42)は「自分たちだけでは思い付かないネーミングやデザインになった」と評価する。

 カフェの看板やメニューは、落ち着いた赤や黄、緑を中心とした色使いで仕上げた。ほっと気が休まる木造の店内とも調和する。増加している訪日客も意識し、リーフレットは日本語と英語で表記した。

 ハコ市では「道の駅のような活気は残しつつ、まとまりを出したかった」と豊嶋優奈さん(21)は話す。稲武地区のブルーベリーを使った商品や香嵐渓近くの廃校で仕込んだ「しろたまり」などが並び、統一した形式で商品を紹介した。生産者の似顔絵や企業の紹介文も添えて、身近に感じられるように工夫した。

 学生たちはスケジュール管理や仕事の分担に戸惑いながらも、約1カ月間かけて準備を進めた。神谷美帆さん(21)は「足助屋敷は昔ながらの山里の丁寧な暮らしを大切に、手作りの良い物を扱っている」と屋敷の魅力を語る。「ここに入ると静かで物の良さが分かる、素材や風合いの個性が出るような場にしたい」とコンセプトを詰めたという。

 柴田さんは学生との初のコラボに、看板の完成がずれ込むなどの課題があったとしながらも、「長く続く観光にするには、屋敷や足助全体の魅力もPRしていく必要がある」と訴える。

 ショップやカフェは午前9時〜午後4時半。カフェでは土、日曜日を中心に学生自らが接客もする。

(2018年11月22日 中日新聞朝刊豊田版より)

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