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中日新聞掲載の大学記事

2010.02.12

名古屋文理大でアプリソフト開発 お手軽「iPhone」学習に活用

■名古屋であす実演発表会 作曲支援や大声数値化

 稲沢市の名古屋文理大で、米アップル社の携帯電話「iPhone(アイフォーン)」を活用する学生たちが自主研究会「iPhone道場」をつくり、楽しみながらアプリケーションソフト開発に取り組んでいる。実用的なソフトから、遊び感覚満載のソフトまでさまざま。学生たちは、開発ソフトの初めての実演発表会「天下一アプリ武道会」を13日午後6時から、名古屋市中区栄3、アップルストア名古屋栄で開く。(小蔵裕)

 道場は、情報メディア学科の学生十数人を中心に昨年10月に結成。学生たちは毎週水曜午後5時から、自らも道場メンバーとなっている同学科の佐原理助教(31)のゼミ室に集まり活動。プログラムに詳しい学生が講師役となって勉強会を開いたり、互いに開発中のソフトで意見交換したりと、肩ひじ張らない学習と交流の場となっている。

 リーダー格の情報メディア学科2年、神谷典孝さんは、「プログラミングに強い人、デザインが優れた人など、それぞれ能力があり、自分に足らない分野を学び、補える」と活動の意義を説明。すでに数点のソフトが商品化されている神谷さんだが、「開発したソフトを皆に見てもらうと、自分では考えつかないような発想や指摘を受ける。そうした皆の反応が新鮮だし、楽しみ」という。

 佐原助教は、学生たちの意欲的な姿勢を「もともと発想には柔軟さがあった。そこへ手軽さが魅力のアイフォーンが登場したことで、授業の合間や昼食時など、互いの可能性を試せる場が一気に広がった」ととらえる。

 これまで開発したのは、音階が分かりやすい作曲支援ツール、5カ国語対応の医療問診ソフトなど実用を考えた作品。大声を測定して数値化するソフト、電車の絵とともに衛星利用測位システム(GPS)で計測した時速を表示するアイデア作品、アクションゲーム、笑いや受けを狙ったソフトもある。

 13日は卒業生作を一部加えた計10点を発表。来場者に体験してもらう。学生たちは、「ぜひ参加して意見や注文を聞かせてほしい」と来場を呼び掛ける。

(2010年2月12日 中日新聞朝刊尾張版より)
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