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お知らせ  2018.08.18

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音楽に乗せ読み聞かせ 絵本ケア協会 「癒やし効果」普及へ

絵本ケアの練習をする真下さん(左)ら協会のメンバーたち=稲沢市稲葉の愛知文教女子短大で

絵本ケアの練習をする真下さん(左)ら協会のメンバーたち=稲沢市稲葉の愛知文教女子短大で

 音楽に乗せて絵本を読み聞かせ、老若男女に前向きな思考を促す「絵本ケア」の普及に取り組む団体「日本絵本ケア協会」が、一宮市を拠点に活動を始めた。今月から依頼に応じ、県内外で読み聞かせコンサートを催す。(秦野ひなた)

 絵本ケアは、協会の代表で、愛知文教女子短大(稲沢市稲葉)准教授の真下あさみさん(56)=一宮市萩原町=が命名。ピアノや鉄琴などの楽器で、物語にあった音楽や効果音を奏でながら読み聞かせる。語りと音楽の相乗効果で、絵本に込められたメッセージを聞き手へ届きやすくし、心の癒やしなどにつなげる狙い。対象は子どもに限らない。

 協会は6月、一宮市内の公共施設で母子向けの読み聞かせ会を開いていた子育て支援団体「夢育ひろば」を母体に結成。昨年12月に大人向けの読み聞かせコンサートを企画した際、他の施設でも開催の依頼を受けたことなどから、幅広い世代を対象に、手法を広めようと組織を改めた。

 保育士の養成などに携わる教員ら8人が所属。今後は幼児や小中学生、高校生、社会人、高齢者など、世代に合わせて読み聞かせ会を企画。絵本ケアに取り組む人材も育成していく。

 学生時代に、音楽と紙芝居を組み合わせ、物語の世界へ聞き手を引き込む手法に感銘を受け、独自に研究を続けてきたという真下さんは「絵本ケアは聞き手だけでなく読み手自身も癒やされる。広く浸透させたい」と意気込んだ。

 (問)日本絵本ケア協会=0586(69)6317

(2018年8月18日 中日新聞朝刊尾張版より)

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