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イベント 2018.02.01
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裁判員の量刑判断 解説 岡崎 愛産大短大教員ら講座
岡崎市の愛知産業大短大の教員が専門分野の話をする地域公開講座(中日新聞社後援)が31日、市東部地域交流センター・むらさきかんで開かれた。
同短大が生涯学習の推進を目指して初めて開催。7講座あり、教授らが司法や英会話教育などをテーマに70分で講義した。
「裁判員裁判と死刑」と題して話を進めた横瀬浩司教授(刑事法)は、市民感覚を司法に反映させようと2009年に始まった裁判員裁判の量刑判断を説明。一審の裁判員裁判で死刑判決だった事件が二審で無期懲役となって、その後確定した例を挙げて「裁判員が被告の前科を過度に重視して出した量刑判断が、最高裁の決定で合理的でないとされたケースがある」と紹介した。死刑の選択基準となる「永山基準」や裁判員裁判の判決の傾向として、執行猶予や保護観察となる割合が増えた実態にも触れた。
参加した同市滝町の男性(66)は「裁判員裁判の一審判決がひっくり返ることがあっても、市民感覚を生かすために制度は必要だと感じた」と話していた。(朝国聡吾)
(2018年2月1日 中日新聞朝刊西三河版より)
同短大が生涯学習の推進を目指して初めて開催。7講座あり、教授らが司法や英会話教育などをテーマに70分で講義した。
「裁判員裁判と死刑」と題して話を進めた横瀬浩司教授(刑事法)は、市民感覚を司法に反映させようと2009年に始まった裁判員裁判の量刑判断を説明。一審の裁判員裁判で死刑判決だった事件が二審で無期懲役となって、その後確定した例を挙げて「裁判員が被告の前科を過度に重視して出した量刑判断が、最高裁の決定で合理的でないとされたケースがある」と紹介した。死刑の選択基準となる「永山基準」や裁判員裁判の判決の傾向として、執行猶予や保護観察となる割合が増えた実態にも触れた。
参加した同市滝町の男性(66)は「裁判員裁判の一審判決がひっくり返ることがあっても、市民感覚を生かすために制度は必要だと感じた」と話していた。(朝国聡吾)
(2018年2月1日 中日新聞朝刊西三河版より)