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イベント  2018.01.17

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母校の学生にエール マチュピチュ初代村長の孫 四日市大で講演

「どんな状況でも諦めないで」と学生にエールを送る野内さん(右)=四日市市萱生町の四日市大で

「どんな状況でも諦めないで」と学生にエールを送る野内さん(右)=四日市市萱生町の四日市大で

 ペルーのマチュピチュ村の初代村長の孫、野内セサル良郎さん(42)が、母校の四日市大(四日市市萱生町)で講演した。学生ら20人が耳を傾けた。

 ペルーのクスコ市に生まれ、16歳の時に家計を助けるため来日。四日市市の自動車関連工場で働きながら2001〜05年に経済学部で学んだ。「先生たちに身近に相談できる校風が合っていた」と振り返り「どんな状況でも諦めずに乗り越えた積み重ねが夢の実現につながる」とエールを送った。

 祖父の故与吉さんは1917年にペルーに渡り、マチュピチュ村の創設と発展に尽力したと伝わる。村は世界遺産であるインカ帝国の遺跡の麓にある。「祖父の功績を継ぎ、両国の縁を発展させたい」と力を込めた。

 現在は南山大(名古屋市)大学院でペルーに渡った日本人移民の歴史を研究する。日本マチュピチュ協会(名古屋市)を創設し、会長を務める。鉛筆や楽器をはじめ不要になった学用品をマチュピチュに寄付する活動にも取り組む。

 講演は各界で活躍する卒業生を招いた経済学部の講義の一環で開かれた。(曽田晋太郎)

(2018年1月17日 中日新聞朝刊北勢版より)

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