■東員−阿下喜−西桑名駅間を往復

　クリスマスを前に、サンタクロースにふんした四日市大の学生が１６日、三岐鉄道北勢線の車内で子どもや家族連れにプレゼントを配る。学生が利用促進策として発案し「サンタ電車」と題し７年前から続けている。（大西里奈）

　車両は東員駅（東員町）を午前１０時３５分に出発。阿下喜（いなべ市）−西桑名（桑名市）間を往復し、午後２時３２分に東員駅に戻る。車内をモールや鈴、雪の結晶のシールで飾り、学生やＯＢら２５人が菓子の詰め合わせや風船を手渡す。

　イベントを実施するのは総合政策学部の２〜４年生１６人。選択授業「鉄道とまちづくり」を受講する。鉄道の魅力を伝え乗客増につなげようと、２０１０年から始め、学部生が受け継いでいる。

　本番に備え、学生９人は５日、校内でサンタクロースの衣装を身に着け、ＯＢ５人と飾り付けの準備をした。３年宇野文晶さん（２１）は「普段は座席に座っているだけで退屈な印象があるかもしれない。サンタ電車で楽しい時間をつくり、子どもが『もっと電車に乗りたい』と思ってくれたらうれしい」と話す。

　サンタ電車は通常の運賃か１日乗り放題パスで乗車できる。パスはいずれも税込みで中学生以上１１００円、小学生以下５５０円。（問）三岐鉄道運輸課＝０５９（３６４）２１４３

（2017年12月15日　中日新聞朝刊北勢版より）

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