五輪や世界選手権の金メダリストを輩出している至学館大レスリング部（愛知県大府市）の強化合宿が１９日、中津川市加子母の加子母小学校で始まった。卒業生でリオデジャネイロ五輪金メダリストの登坂絵莉選手（２４）、川井梨紗子選手（２２）、土性沙羅選手（２２）を含む約４０人が参加する。

　参加者はレスリング部員や卒業生、至学館高校（名古屋市）の生徒ら。２１日まで地区内のバンガローに宿泊し、加子母小の体育館で練習する。栄和人監督は「涼しいので練習の効果が期待できそう」と話した。

　川井選手と土性選手は１９日の練習前、加子母中を訪ねて生徒と交流した。「嫌だなと思うことをどう乗り越えるのか」と質問があり、川井選手は「自分のためになると思ってやるのがいい」、土性選手は「夢や目標があるから気持ちを切り替えられる」と答えた。川井選手は五輪の金メダルを触らせて回り、生徒から歓声が上がった。

　至学館大は創設者の故内木玉枝さんが加子母出身という縁もあり、中津川市と連携協定を結んでいる。合宿は市体育協会などでつくる「トップアスリート交流事業実行委員会」が誘致した。（吉岡雅幸）

（2017年9月20日　中日新聞朝刊岐阜総合版より）

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