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中日新聞掲載の大学記事

2009.11.12

図書館健康リレーを推進 連帯感の高まり実感

 愛知医科大図書館(長久手町)と近隣の公立図書館が持ち回りで健康講座を開く「図書館健康リレー」を発案し、事務局のリーダーとして奔走。館同士の連携を深め「利用者の健康を支援したい」と意気込んでいる。
 1997年に司書として採用されて以来、学内向けの業務で経験を積んだ。2007年に大学図書館が住民に開放されたことに合わせ、近隣図書館と連携する健康支援事業「めりーらいん」が発足。自ら中心となって冊子発行などを手掛けた。

 健康リレーは長久手を皮切りに瀬戸、日進、大学図書館を巡回。広報や日程の調整で苦労したが「利用者と直接話す機会が多く、図書館で医療情報を扱っているというメッセージを伝えられた」と手応えをつかんだ。14日の最終回は、尾張旭市立図書館で健康落語を上演。瀬戸市のノベルティ・こども創造館で作られた陶製トーチを各館で引き継ぐなど遊び心も忘れない。

 公立図書館関係者とは、数年前は会議で顔を合わせる程度だったが、私用の電話をする仲になったという。ざっくばらんな情報交換が進み「明らかに連帯意識が強まった」。

 今年4月に日本医学図書館協会の上級資格を取得。頼られる存在にと、自己研さんに励む。「遠回りでも、最終的に患者さんに貢献できているのかも」と笑った。瀬戸市西松山町。(松本浩司)

(2009年11月12日 中日新聞朝刊16面より)
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