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中日新聞掲載の大学記事

2009.11.02

愛大に地域政策学部 豊橋校舎内11年設置 地方分権の流れ受け

 愛知大(本部・愛知県豊橋市)は2011年4月に、地域振興の在り方を学ぶ新学部「地域政策学部」を豊橋校舎内に設置する方針を決めた。地方分権への流れが強まる中、行政や文化、産業などを切り口に魅力的な街づくりに向けた研究、提言を進める。

 新学部の一学年の定員は200〜250人で、教員は他学部からの転籍を含めて25〜30人の見込み。「公共政策」「地域産業」「健康・スポーツ」など5コースに分け、地元から海外まで各地の都市を題材に振興策や問題解決のための政策を研究する。外部から経済団体や自治体の幹部らを講師として招くことも想定している。

 愛大は12年4月に名古屋市笹島地区に新キャンパスをオープン。豊橋校舎からは経済学部と国際コミュニケーション学部が笹島に移転が決まっており、大学は同校舎の跡地利用として、新学部設置を検討してきた。

 当初は現代社会学部を新設する予定だったが、学内で調整がつかず断念。大学は行政的、文化的なつながりの深い東三河、静岡県遠州、長野県南信の各地方の連携を模索するなど地域研究での実績があり、地域政策学部を設置する案が浮上した。

 同様の学部は、過疎化や市町村合併などの課題を研究するため、全国の大学が約15年前から設置し始めた。東海地方では岐阜大に地域科学部がある。

 豊橋校舎は最終的に、15年以降に新設するバイオテクノロジーなどを研究する理系学部を含めて、4000人規模になる見込み。

(2009年11月2日 中日新聞朝刊1面より)
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