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中日新聞掲載の大学記事

2009.10.31

愛知大学野球 愛大・祖父江投手MVP 

■愛知大学野球秋季リーグ閉会式

 愛知大学野球連盟は30日、瑞穂球場で秋季リーグ戦(中日スポーツ後援)の閉会式を行い、ベストナインなど1部リーグの個人表彰選手を別表のように発表した。最優秀選手賞(MVP)には、愛大・祖父江大輔投手(4年・愛知高)が選ばれた。12試合に登板、リーグ最多の6勝をマークし、10季ぶりのリーグ優勝の原動力となった。ベストナインには、育成枠ドラフトで中日に指名された愛大・赤田龍一郎捕手(4年・静岡学園)らが受賞。最優秀防御率賞と敢闘賞は愛院大・溝口雅人投手(4年・愛知啓成)、打撃賞(首位打者)は愛工大・藤川寛大外野手(3年・東海大菅生)がそれぞれ獲得した。

■2年後は絶対プロ

 指名はなかった。愛大に10季ぶり10度目の優勝をもたらし、MVPとベストナインに輝いた祖父江だが、29日のドラフトで名前を呼ばれることはなかった。「正直に言って悔しいです」。マウンドでは見せたことがない険しい表情がすべてを物語っていた。

 だが、気持ちは切り替わっている。内定しているトヨタ自動車での活躍と2年後のプロ挑戦。同社も中沢(ヤクルト1位)、大谷(ロッテ2位)の左右のエースを失うだけに、祖父江に寄せる期待は大きい。「(ドラフトが終わるまで)待ってくれた。とにかく会社に役立ちたい。そして、2年後にプロに行きます」

 一方、ベストナインの赤田は中日から育成2位で指名された。祖父江は「自分のことのようにうれしい」と祝福。赤田も「必ず上にあがって祖父江のプロ入りを待ちたい」と力強く誓った。

 明暗を分けたドラフト。しかし、2人は大きな仕事を残している。愛知・東海・北陸3連盟王座決定戦(11月6日から3日間・瑞穂)を勝ち抜き、明治神宮野球大会に出場しなければならない。祖父江が「みんなを神宮に連れていく」と言えば、赤田も「最後だからいい形で終わりたい」ときっぱり。黄金バッテリーは最後まで全力で戦い抜く。 (八手亦和人)

(2009年10月31日 中日スポーツ10面より)
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