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中日新聞掲載の大学記事

2017.06.07

全日本大学野球選手権 岐阜経大 与座1安打完封

 全国初勝利にふさわしい快投だ。岐阜経大の下手投げ右腕・与座海人(4年・沖縄尚学)が7回2死まで無安打投球。三塁内野安打で自身初の記録達成は逃したが、1安打完封、10奪三振で大学創立&創部50周年を飾る記念初星となった。

 「6回から意識した。安打が出たおかげで自分の投球が最後までできた」と与座。唯一の安打は完全に打ち取った当たり。「(記録が)失策になるかと期待した」と笑ったが、浮き上がるような120キロ台後半の直球とスライダーが低めに決まり、8強進出を決めた。

 亡き友の思いも背負っている。大学の同期で、ともに1年春からリーグ戦登板した中野宏紀さんが入学間もない5月に交通事故で他界した。ベンチには中野さんの背番号15のユニホームが飾られ、与座は帽子の裏に「15」と書き込んでいる。

 「彼の分もと思って投げた。ウイニングボールを(墓前に)届けたい」。次戦は憧れの神宮。再び天国の中野さんに勝利を届ける。 (麻生和男)

▽2回戦
石巻専大(南東北) 000000000―0
岐阜経大(東海) 00000100x―1

(2017年6月7日 中日スポーツ8面より)
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