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2009.10.29
大同大日本一狙う 初戦・日体大の4連覇阻止だ!!
男子ハンドボールの東海学生秋季リーグを13季ぶりに制した大同大(名古屋市)が11月7日から5日間、石川県金沢市で行われる全日本学生選手権大会に出場する。7日の初戦でぶつかる日体大は3連覇中の強豪。佐藤壮一郎監督(40)の母校で、比嘉傑(すぐる)主将の沖縄・興南高時代のチームメートがそろう因縁の相手でもある。実業団の大同特殊鋼(愛知)をはじめ、地元のバックアップを受け、狙うは日本一だ。
■東海L優勝で自信
「先に当たるのはいい。早く試合がしたい」。初戦の相手が日体大だと知った比嘉は気持ちの高ぶりを抑えようとしなかった。
日体大の中心メンバーの東長浜、石川、棚原は沖縄・興南高で全国高校選抜、全国高校総体、国体の3冠を達成したときの仲間。強さは十分に分かっている。だからこそ「チームワーク、戦術、気持ちで上回り、粘り強く戦えば、相手が集中力を切らす」と分析する。
母校との対戦となる佐藤監督も思いは同じ。「(自身が大学時代に達成した)3連覇は超えさせない」と意気込む。
自信の裏には東海学生リーグでの優勝がある。春は4位に終わり、8月末の西日本学生選手権でも中京大に20−27と完敗。今季も2戦目で2部から昇格した朝日大と引き分けるなど苦しんだ。
「このままで良いのか」。4年生を中心に話し合い、対戦相手を分析。それまで佐藤監督に引っ張られていた選手たちが自らメンバーを提案するようになった。結果、春に敗れた名城大、中京大にリベンジし、5勝1敗1分けで混戦を制した。
■地元にVで恩返し
部員たちのモチベーションを支えるもうひとつの要因が抜群の環境だ。実業団の強豪・大同特殊鋼の試合を生で見る機会は豊富な上、部員の一部は大同特殊鋼の選手と同じ寮で生活する。
「シュートのタイミングやフェイントなど、直接アドバイスをもらった」とリーグ得点王の小田。比嘉も「自己管理など意識の高さがすごい」と目を輝かせる。
地域とのつながりも深い。小学生の「東海ハンドボールスクール」の練習には部員全員が参加。安藤、神林の2人は同クラブ出身でもある。大学の試合には小学生から系列の大同高の生徒までが応援に駆けつける。
「地域が1つになっていて、ハンドボールをするには最高の環境」と比嘉。「恩返しするためにも日本一になりたい」と活躍を誓っている。 (高橋雅人)
(2009年10月29日 中日スポーツ10面より)
■東海L優勝で自信
「先に当たるのはいい。早く試合がしたい」。初戦の相手が日体大だと知った比嘉は気持ちの高ぶりを抑えようとしなかった。
日体大の中心メンバーの東長浜、石川、棚原は沖縄・興南高で全国高校選抜、全国高校総体、国体の3冠を達成したときの仲間。強さは十分に分かっている。だからこそ「チームワーク、戦術、気持ちで上回り、粘り強く戦えば、相手が集中力を切らす」と分析する。
母校との対戦となる佐藤監督も思いは同じ。「(自身が大学時代に達成した)3連覇は超えさせない」と意気込む。
自信の裏には東海学生リーグでの優勝がある。春は4位に終わり、8月末の西日本学生選手権でも中京大に20−27と完敗。今季も2戦目で2部から昇格した朝日大と引き分けるなど苦しんだ。
「このままで良いのか」。4年生を中心に話し合い、対戦相手を分析。それまで佐藤監督に引っ張られていた選手たちが自らメンバーを提案するようになった。結果、春に敗れた名城大、中京大にリベンジし、5勝1敗1分けで混戦を制した。
■地元にVで恩返し
部員たちのモチベーションを支えるもうひとつの要因が抜群の環境だ。実業団の強豪・大同特殊鋼の試合を生で見る機会は豊富な上、部員の一部は大同特殊鋼の選手と同じ寮で生活する。
「シュートのタイミングやフェイントなど、直接アドバイスをもらった」とリーグ得点王の小田。比嘉も「自己管理など意識の高さがすごい」と目を輝かせる。
地域とのつながりも深い。小学生の「東海ハンドボールスクール」の練習には部員全員が参加。安藤、神林の2人は同クラブ出身でもある。大学の試合には小学生から系列の大同高の生徒までが応援に駆けつける。
「地域が1つになっていて、ハンドボールをするには最高の環境」と比嘉。「恩返しするためにも日本一になりたい」と活躍を誓っている。 (高橋雅人)
(2009年10月29日 中日スポーツ10面より)