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2009.09.15
愛知大学野球 愛大首位 3日間連投祖父江が好救援
5季ぶりに1部リーグに再昇格した愛大が単独首位に立った。今秋ドラフト候補の快速右腕で、3日間連投の祖父江大輔投手(4年・愛知)が4イニング零封と好リリーフして、愛大は中部大に5−3で連勝、勝ち点を2とした。名商大は愛院大に延長11回、1−0のサヨナラ勝ちし、開幕から2カード目で初の勝ち点を挙げた。
■中部大に連勝 5季ぶり1部で快進撃
竜の守護神の母校は強い。5季ぶりに1部に戻ってきた愛大が昨春の覇者・中部大を押し倒し、2つ目の勝ち点を挙げ、単独首位に立った。偉大な先輩である中日・岩瀬に、久々に喜んでもらえる快進撃だ。「自分たちのやってきたことが間違いでないことが分かった。それに、祖父江がいるからチーム全体に安心感があります」と話す八田剛監督(37)は、現役時代は愛大の左腕投手として活躍し、岩瀬の2年先輩にあたる。
主戦・祖父江が大車輪の働き。降雨のためスライダーが決まらなかった中部大との1回戦は敗戦投手になったものの、3失点の完投。前日(13日)の2回戦が5イニング零封の好救援。この日も、先発した1年生・伊佐地を、4−3と1点リードの6回から救援。4イニングを投げて1安打零封、5三振を奪う快投で逃げ切り、勝ち点ゲットの原動力となった。
「いつでもいける準備はしていた。きょうは少し疲れがあったのがかえって良く、落ち着いて投げられました。1敗してから連勝できたのは大きいですね」と祖父江。175センチ、68キロと投手としては小柄だが、3連投でタフな右腕であることを見せつけた。その力投する姿は、日本プロ野球で史上初の11年連続50試合以上登板をやってのけた鉄腕・岩瀬と重なる。
「1度、お見かけしたことはありますが、話したことはありません。ただ、愛大野球部イコール岩瀬さんですからね。ボクもそんな偉大な先輩を目指しています」。今秋ドラフトで指名漏れした場合はトヨタ自動車という“受け皿”はあるが、プロ入りが第1志望の祖父江は岩瀬先輩と同じステージに立つことを夢見る。
勝ち点2を奪ったことにより、チームの目標は2部リーグ上位校相手の入れ替え戦回避(4位以上の順位)からリーグ制覇に変わった。第3週は試合がなく、第4週からは中京大、愛院大と、強豪校との対戦。「ボク自身の状態はベストと比べてまだ60%程度。次戦まで2週間あるので、走り込んで下半身をしっかりさせてから中京大戦を迎えたい」と祖父江は気合十分だ。 (八手亦和人)
中部大・善久監督(先勝したものの連敗で勝ち点を落として)「祖父江君にやられると思っていた1回戦を勝ったことで、選手はいけると思ったようだ。空回りしてしまったね」
◇愛大(2勝1敗)
愛大 310000001―5
中部大 100020000―3
◇名商大(2勝1敗)
愛院大 00000000000―0
名商大 00000000001―1
(延長11回)
(2009年9月15日 中日スポーツ11面より)
■中部大に連勝 5季ぶり1部で快進撃
竜の守護神の母校は強い。5季ぶりに1部に戻ってきた愛大が昨春の覇者・中部大を押し倒し、2つ目の勝ち点を挙げ、単独首位に立った。偉大な先輩である中日・岩瀬に、久々に喜んでもらえる快進撃だ。「自分たちのやってきたことが間違いでないことが分かった。それに、祖父江がいるからチーム全体に安心感があります」と話す八田剛監督(37)は、現役時代は愛大の左腕投手として活躍し、岩瀬の2年先輩にあたる。
主戦・祖父江が大車輪の働き。降雨のためスライダーが決まらなかった中部大との1回戦は敗戦投手になったものの、3失点の完投。前日(13日)の2回戦が5イニング零封の好救援。この日も、先発した1年生・伊佐地を、4−3と1点リードの6回から救援。4イニングを投げて1安打零封、5三振を奪う快投で逃げ切り、勝ち点ゲットの原動力となった。
「いつでもいける準備はしていた。きょうは少し疲れがあったのがかえって良く、落ち着いて投げられました。1敗してから連勝できたのは大きいですね」と祖父江。175センチ、68キロと投手としては小柄だが、3連投でタフな右腕であることを見せつけた。その力投する姿は、日本プロ野球で史上初の11年連続50試合以上登板をやってのけた鉄腕・岩瀬と重なる。
「1度、お見かけしたことはありますが、話したことはありません。ただ、愛大野球部イコール岩瀬さんですからね。ボクもそんな偉大な先輩を目指しています」。今秋ドラフトで指名漏れした場合はトヨタ自動車という“受け皿”はあるが、プロ入りが第1志望の祖父江は岩瀬先輩と同じステージに立つことを夢見る。
勝ち点2を奪ったことにより、チームの目標は2部リーグ上位校相手の入れ替え戦回避(4位以上の順位)からリーグ制覇に変わった。第3週は試合がなく、第4週からは中京大、愛院大と、強豪校との対戦。「ボク自身の状態はベストと比べてまだ60%程度。次戦まで2週間あるので、走り込んで下半身をしっかりさせてから中京大戦を迎えたい」と祖父江は気合十分だ。 (八手亦和人)
中部大・善久監督(先勝したものの連敗で勝ち点を落として)「祖父江君にやられると思っていた1回戦を勝ったことで、選手はいけると思ったようだ。空回りしてしまったね」
◇愛大(2勝1敗)
愛大 310000001―5
中部大 100020000―3
◇名商大(2勝1敗)
愛院大 00000000000―0
名商大 00000000001―1
(延長11回)
(2009年9月15日 中日スポーツ11面より)