愛知大学野球秋季リーグ（中日新聞社後援）第２週第２日の１３日、愛知県日進市の愛院大グラウンドで２回戦２試合があり、名商大は愛院大に延長１１回サヨナラ勝ち、愛大は中部大を破ってともに１勝１敗に持ち込んだ。

　名商大は先発上野が１１回途中まで無失点の好投。高見沢が左前適時打で試合を決めた。

　愛大は２回に谷野の中越え適時２塁打で先制。５回には赤田の右越え２ランで突き放した。

■延長０−０熱闘　高見沢が決めた

　サヨナラの走者が砂煙を上げて本塁に滑り込むと、名商大ナインがベンチを飛び出した。延長１１回１死２塁、高見沢が０−０の続いた熱戦に終止符を打つ左前適時打。「やっと投手陣を援護できた」。チームに今季初白星をもたらし、安堵（あんど）の笑みをもらした。

　先発の上野が１１回途中まで４安打に抑える快投。しかし、打線が応えられない。開幕から４試合で完封負けが２試合。打線のふがいなさが目立つ戦いがこの日も続いていた。

　高見沢は３年の昨春から主軸。責任を感じるあまりフォームを崩していた。「開き直って、しっかり振るしかない」。先週の試合後から徹底的にバットを振り込み、ようやく結果を出した。

　待望の勝利に「きょうは最後だけ。よく打った」と中村監督。それでも、上位進出へは背水の戦いが続く。高見沢は「次も勝たないと意味がない」と表情を引き締めた。　（海老名徳馬）

◇愛院大（１勝１敗）
愛院大　０００００００００００―０
名商大　００００００００００１ｘ―１
（延長１１回）

◇同（１勝１敗）
中部大　００００１００００―１
愛大　　０２００２００１ｘ―５
本塁打　赤田（愛）


（2009年9月14日　中日新聞朝刊21面より）