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中日新聞掲載の大学記事

2009.07.23

名学芸大生が本格サスペンス映画 美術や演出担当26日無料試写会

 日進市の名古屋学芸大メディア造形学部の教員、学生らが中心になって制作した映画「evidence(エビデンス)」の完成披露上映会が26日、名古屋市内で開かれる。監督を務めた同学部の柿沼岳志助手(36)は「学生たちが時間と手間をかけ、プロの作品と比べても遜色(そんしょく)ない出来」と胸を張る。

 脚本は柿沼監督の書き下ろしで、平凡な会社員と殺し屋が入れ替わってしまうサスペンス。プロは主人公ら出演者6人と撮影、照明だけで、プロデューサーを同学部の渡部真教授(56)、美術や演出、ロケ地の選定などはすべて学生で補った。

 同大の映画制作は2007年の「Life in Motion(ライフ・イン・モーション)」に続く2作目。柿沼監督は「青春ものだった前回と一変し、今回は学生たちが社会に出て行く上で問われる『アイデンティティー』を描きたかった」。13日には、東京・渋谷で先行上映会を開き、立ち見が出る盛況となった。渡部教授は「学生たちの動きはとても良かった。ここまでできるのかという驚きがある」、現場管理と調整を担うラインプロデューサーの梅村晃一さん(22)=同学部4年=は「みんなの特徴を見て動けた。卒業後は映画作りの仕事をしたい」と話した。

 完成披露上映会は26日午後3時から、名古屋市中区栄の伏見ミリオン座で。「名古屋シネマフェスティバル」(24日〜8月10日)の一環。無料だが、事前申し込みが必要。希望者は柿沼監督の電子メール=kakinuma@nuas.ac.jp=へ。 (遠藤康訓)

(2009年7月23日 中日新聞朝刊県内総合版より)
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