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中日新聞掲載の大学記事

2016.06.20

大学野球日本代表選考合宿 中京学院大 吉川尚 侍メンバー入り 走塁、守備で貢献したい

■24人発表

 第40回日米大学野球選手権大会(7月12日開幕)の日本代表選考合宿は最終日の19日、神奈川県平塚市のバッティングパレス相石スタジアムひらつかで紅白戦を行った後、代表メンバー24人を発表した。全日本大学選手権大会で初優勝した中京学院大の吉川尚輝遊撃手(4年、岐阜・中京)や、1983年の大越健介投手(現NHK)以来、33年ぶりに東大から宮台康平投手(3年・湘南)が名を連ねた。チームは事前合宿を経てハードオフ新潟、神宮、静岡・草薙で米国と5試合を行う。

■紅白戦で明大・柳の直球狙い打ち

 念願だった侍ジャパンのユニホームに袖を通す。初の大学日本代表入りが決まった吉川尚が米国との真剣勝負に思いをはせた。「岐阜では日本代表は無縁だった。自分の持ち味はまず守備。塁に出たらすぐに走って走塁、守備で貢献したい」。昨年はユニバーシアード代表に最終で漏れた。ことしは全国大会初出場から日本一、そして日本代表入り。わずか1カ月足らずの間に大学野球のトップまで駆け上がった。

 大学球界で最も注目を集める遊撃手も、前日までの紅白戦で5打数無安打。守備と走力を考えれば代表入りは確実だったが、「選ばれないかも」と漏らしていた。そんな不安を一振りで払拭(ふっしょく)したのが、この日の紅白戦の第1打席。ドラフト1位候補右腕の明大・柳の142キロの直球を狙い打った。「昨日までは体が開いて、外角の球が見えなかった。きょうは真っすぐに張って、力強くスイングできた」。今合宿で初めてバットの芯で捉えた当たりは右中間への二塁打。ようやく結果を出して、堂々と侍の一員に名を連ねた。

 外国人投手と対戦するのは昨年、東海地区連盟選抜チームのプロアマ交流戦で巨人と対戦して以来。そのときはメンドーサの内角直球に手が出ず、見逃し三振を喫した。

 「外国人はカーブが大きいし、真っすぐもナチュラルに変化する。どれだけ通用するか楽しみ」

 同じ遊撃手の日大・京田もメンバー入りした。2人のドラフト1位候補のうち、どちらが遊撃を守るのかは流動的。だが、吉川尚は合宿で二塁、三塁もミスなくこなした。「(遊撃以外は)ほとんど練習していないけど自然にできる」。複数ポジションをこなす対応力でも吉川尚は欠かせない戦力になる。 (麻生和男)

▽紅白戦(特別ルール)
白組 0000000001―1
紅組 0020000000―2
(白)青島、堀田、笠原、浜口、黒木、松本、鈴木、渡辺、柳川、宮台−小畑、守屋、大久保
(紅)田村、佐々木、吉川峻、伊藤将、柳、水野、津森、斉藤、中村、栗林−吉田、牛島、森川
本塁打 小畑(白)
(捕手は1イニングごとに交代で出場)

(2016年6月20日 中日スポーツ8面より)
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