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中日新聞掲載の大学記事

2016.04.14

極めろビッグデータ 学生ら聴講 名大で日仏討論会

 名古屋大(千種区)で13日、日仏討論会「ビッグデータ 科学が約束する日常の革命とは?」(在日フランス大使館主催、中日新聞社共催)があり、膨大なデータの蓄積が活用される「ビッグデータ」の可能性を検討した。

 情報学を学ぶ学生ら約120人が参加し、専門家5人がパネリストを務めた。ビッグデータを保存処理するシステムを提供する会社の技術者、マチュー・デュムランさんは「ビッグデータは誰でも使えるようになり、社会に大きなインパクトを与える現代の技術」と説明した。

 名古屋市の難波伸治・企画部企画課長は「人、物、自動車の移動経路や量を集めれば、公共交通網の整備に役立てられる」と市政への応用例を紹介。また、名大情報科学研究科の武田一哉教授は「多様な価値観を支えるビッグデータ社会をつくる技術を開発したい」と話した。一方、中央大の宮下紘・総合政策学部准教授らは、個人情報保護の点から懸念も表明した。

 司会者は中日新聞の伊藤嘉英・管理局長が務めた。(加藤隆士)

(2016年4月14日 中日新聞朝刊市民総合版より)
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