開設されたシニアブレインセンターのメンバーら＝岡崎市岡町で

　愛知産業大（岡崎市岡町）は本年度から、民間企業などで活躍した技術者の活用や企業と連携した研究体制の整備を進める「シニアブレインセンター」を開設した。

　同センターは、実務経験が豊富な技術者らを迎え、教育や研究での活躍を目指す。研究機関や行政機関、一般企業などの退職者を想定し、現場で培ってきた知識や技術を学生らに伝えることで、より実践的な学びにつなげる。シニア世代の活躍の場をつくることや、企業連携の強化も目的。

　１０日に同大で開所式があり、高橋実学長は「技術者を大事にする仕組み、場所を提供したい。学生の興味を広げ、ものづくりの現場で生かせる技術を伝えられるセンターになれば」と述べた。センター長を務める石橋豊・経営学部長は「経験豊富な素晴らしい人たちが集まっている。学生たちに将来の方向性を広く示せる場所にしたい」と力を込めた。

　現在のメンバーは１１人。同大は今後も、ものづくりやテクノロジーに携わってきた技術者をセンターへ迎える方針。（金田侑香璃）

（2025年4月15日　中日新聞朝刊県内総合版より）