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2016.04.05
愛知大学野球 名城大・栗林完投算通10勝
名城大が日本福祉大を5−2で下し、勝ち点1とした。名城大の先発栗林良吏投手(2年・愛知黎明)が2失点完投し、リーグ通算10勝目を挙げた。
■最速149キロ2失点 勝ち点1
ルーキーイヤーだった昨年にリーグを沸かせた本格派右腕が、力強く勝利をつかんだ。栗林が2日の開幕戦に続く完投勝ちで、開幕カード勝ち点をもたらした。
ピンチほどスイッチが入る。2点を奪われた4回は、チームのスピードガンで自己最速を更新する149キロを計測。失点後の2死一塁は、日本福祉大の指名打者・天野に、3ボールから最後は空振り三振に仕留め、粘り強さも見せつけた。
昨春にリリーフで1勝を挙げると、先発の柱となりリーグトップタイの5勝を挙げた。投手不足に悩んでいたチームを救い、新人賞、敢闘賞を獲得。続く秋は制球難に苦しみながら3勝した。
今季の開幕前は、死球を恐れて内角を攻めきれない面があった。先輩たちから「ここで負けたら入れ替え戦、というくらいの覚悟でいけ」とプレッシャーを掛けられたことが奏功したようで、「かなり気持ちが入り、どんどん攻めて行けた」。母校の愛知黎明高の野球部員も応援に駆けつけ、ぶざまな姿を見せる訳にはいかなかった。
「野球の神様が見ているかもしれないから」と、イニングごとにマウンドに一礼してから投球している。この日も失点した直後の5回に味方打線が追い付き、「きょうはかなりついているのかも」と実感したという。
2年春の開幕週で早くもリーグ通算10勝としながら、「勝ち星を増やすよりも勝ち点を取れる投手になりたい」。おごることなく、優勝を目指すチームを支えていく決意を込めた。 (平野梓)
▼栗林良吏(くりばやし・りょうじ) 1996(平成8)年7月9日、愛知県愛西市生まれの19歳。176センチ、72キロ。右投げ右打ち。勝幡小2年時に勝幡ドラゴンズで野球を始め、佐織中時代は軟式の藤華クラブに所属。主に遊撃手をしていたが、愛知黎明高2年春に投手に転向した。エースだった3年夏は愛知大会ベスト16で敗退。
▽3回戦(名城大2勝1敗)
名城大 100012100―5
日福大 000200000―2
(2016年4月5日 中日スポーツ11面より)
■最速149キロ2失点 勝ち点1
ルーキーイヤーだった昨年にリーグを沸かせた本格派右腕が、力強く勝利をつかんだ。栗林が2日の開幕戦に続く完投勝ちで、開幕カード勝ち点をもたらした。
ピンチほどスイッチが入る。2点を奪われた4回は、チームのスピードガンで自己最速を更新する149キロを計測。失点後の2死一塁は、日本福祉大の指名打者・天野に、3ボールから最後は空振り三振に仕留め、粘り強さも見せつけた。
昨春にリリーフで1勝を挙げると、先発の柱となりリーグトップタイの5勝を挙げた。投手不足に悩んでいたチームを救い、新人賞、敢闘賞を獲得。続く秋は制球難に苦しみながら3勝した。
今季の開幕前は、死球を恐れて内角を攻めきれない面があった。先輩たちから「ここで負けたら入れ替え戦、というくらいの覚悟でいけ」とプレッシャーを掛けられたことが奏功したようで、「かなり気持ちが入り、どんどん攻めて行けた」。母校の愛知黎明高の野球部員も応援に駆けつけ、ぶざまな姿を見せる訳にはいかなかった。
「野球の神様が見ているかもしれないから」と、イニングごとにマウンドに一礼してから投球している。この日も失点した直後の5回に味方打線が追い付き、「きょうはかなりついているのかも」と実感したという。
2年春の開幕週で早くもリーグ通算10勝としながら、「勝ち星を増やすよりも勝ち点を取れる投手になりたい」。おごることなく、優勝を目指すチームを支えていく決意を込めた。 (平野梓)
▼栗林良吏(くりばやし・りょうじ) 1996(平成8)年7月9日、愛知県愛西市生まれの19歳。176センチ、72キロ。右投げ右打ち。勝幡小2年時に勝幡ドラゴンズで野球を始め、佐織中時代は軟式の藤華クラブに所属。主に遊撃手をしていたが、愛知黎明高2年春に投手に転向した。エースだった3年夏は愛知大会ベスト16で敗退。
▽3回戦(名城大2勝1敗)
名城大 100012100―5
日福大 000200000―2
(2016年4月5日 中日スポーツ11面より)