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中日新聞掲載の大学記事

2016.02.15

外国語案内 任せて ボランティア研修始まる

 5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に向けた「外国語案内ボランティア」の研修が14日、三重県鈴鹿市の鈴鹿医療科学大で始まった。計3回の研修を積み、サミット期間中に海外から来た報道関係者の交通や観光の案内を担う。

 ボランティアは、サミットの受け入れ準備を進める官民の組織「伊勢志摩サミット三重県民会議」が募集。1000人を超える応募があり、選考で中学生−80代の約300人に絞り込んだ。5月下旬に三重県内の主要駅のほか、同県伊勢市の国際メディアセンター(県営サンアリーナ)、中部国際空港、JR名古屋駅などに配置される。対応は基本的に英語だが、中国語や韓国語、フランス語、スペイン語、ドイツ語などを話せる人もいるという。

 この日の研修には133人が参加。通訳の基本や訓練方法、公式な場での言葉遣いなどを学んだ。同県東員町の高校2年、日紫喜(ひしき)李野さん(16)は「今までボランティアをやったことがなくて、学校でポスターを見て応募した。得意な英語を生かして、海外から来た人の助けになれば」と意気込む。津市の介護タクシー業、奥山睦さん(51)は「三重には車いすでも観光しやすい場所がある。少しでも海外にアピールするのに役立てれば」と話した。

 初回の研修は20日に伊勢市観光文化会館でも開く。3月に語学研修、4月に接遇研修があり、5月15日に結団式を迎える。

(2016年2月15日 中日新聞夕刊10面より)

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