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中日新聞掲載の大学記事

2016.01.22

無人販売所 学生が運営 名古屋芸大 地元店の雑貨や古着出品

 北名古屋市内の雑貨店や古着店の商品を集めた無人販売所「ハコマチ」が、同市徳重の名古屋芸術大にある。商品の選定から内装までを手掛けたのは、同大デザイン学部の学生たち。今年に入って本格的に始動した。学生たちの願いは「地域の魅力を発信する場になれば」−。(井上峻輔)

 ハコマチがあるのは、西キャンパスの駐車場の一角。倉庫などに使うコンテナを改装して、昨年末に完成した。11平方メートルほどの小さな店内は、壁面のガラスから光が差し込む明るい雰囲気だ。

 販売所内は、天井から大小10個の木箱がつるされている。箱の中にはブローチや古着、絵本・・・。出品した店舗ごとに箱が分かれていて、それぞれに学生が書いた店の紹介文が添えられている。

 代金は出品者への手紙と一緒に専用の木箱に入れるという仕組み。定期的に学生たちが回収し、出品者に届ける。

 ハコマチを企画したのは、デザイン学部1〜3年の有志50人ほど。昨夏から準備を進めてきた。指導した同学部の水内智英講師は「学生と地域の人々が触れ合う場をつくりたかった」と語る。

 参加した学生のほとんどは他市町の出身者で北名古屋市内のことは詳しくない。出品する店や人を探すために、まちを歩き回った。

 メンバーの一人の波多野真優さん(22)=3年=は「今までは北名古屋市は何もないと思っていたけど、今ならたくさんの魅力を伝えられる」。村松希紗さん(21)=同=は「市の魅力を地元の人も意外と分かっていないので、ここで紹介していければ」と語った。

 ハコマチの開店時間は平日の午前10時半〜午後5時。(問)名古屋芸術大=0568(24)0325

(2016年1月22日 中日新聞朝刊尾張版より)
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