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中日新聞掲載の大学記事

2015.12.11

全日本大学サッカー グラ新加入の明大・和泉 先制決め中京大破る

 第64回全日本大学サッカー選手権の2回戦8試合が10日、埼玉県川口市の青木町公園陸上競技場などで行われた。名古屋グランパスに来季新加入する明大のFW和泉竜司(22)は、中京大戦で先制点を決めて3−0の勝利に貢献。中京大は市立船橋高でともに全国制覇し、J2岐阜に入団するDF鈴木潤(22)が「市船対決」に燃えたが、和泉に軍配が上がった。

■接触で右手骨折か

 快勝にチームを導いたのは、やはり和泉だった。2トップの一角として先発し、前半23分にゴール前でJ2岡山内定のFW藤本が落としたボールを、冷静にダイレクトで右隅へ蹴り込んだ。和泉は「僕は流し込むだけでした」と涼しげな顔で振り返った。

 随所に能力の高さを見せた。DFに囲まれてもボールを失わず、中央やサイドで起点となって好機を演出。前半終了間際には、グランパスに加入するDF高橋のクロスを頭で合わせたが、ポストをたたいた。「いいクロスだったから、あれは決めないといけない」。得点よりも決定機を逃したことを悔やんだ。

 高校の同級生である鈴木との対戦も意識にあった。「アイツは対抗心を燃やしてたみたいですね。やっぱり負けたくなかった」と和泉。サイドバックの鈴木とは1対1になることは多くなかったが、何度か激しい肉弾戦も。結果的には快勝で貫禄を見せた。

 ただ、思わぬアクシデントに見舞われた。前半途中に相手と接触して倒れ、右手の甲を負傷。「バキバキって音がした。多分折れてますね」。腫れ上がった右手は骨折の疑いもあり、大事を取って後半17分に交代で退いた。大学生活を締めくくる大会での不運だが、「最後なんで、こんな程度で弱音は言えない。覚悟はできてます」。13日の順大戦へ、手負いのエースが気力を振り絞る。 (青山直樹)

■和泉との再戦熱望 中京大の鈴木

 右サイドバックでフル出場した中京大の鈴木は、「和泉は一番負けたくない相手」と対抗心をあらわにしていたが、チームとしては完敗。自身は1対1の守備でさすがの強さを見せたが、「チームも個人も、東海での4年間と関東での4年間の差」と実力差を実感した。来季から岐阜の一員となるが「プロに入るだけじゃ満足してない。もっと上を目指す。そうすれば(和泉との)再戦も」と前を向いた。

▽2回戦
明大3 1−0 0中京大
     2−0

(2015年12月11日 中日スポーツ7面より)
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