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中日新聞掲載の大学記事

2015.10.02

正しい姿勢で健康増進 鈴鹿 ノルディックウオーク

 2本のポールを両手で突きながら歩き、誰でも親しみやすい「ノルディックウオーキング」を通して健康づくりを図る教室が6〜9月に、鈴鹿市で開かれた。参加者は、体力や筋力の維持への効果などを調べる地元・鈴鹿医療科学大の研究にも協力した。

 「背筋を伸ばし、体を左右に回遊させる感じで」「ひじを大きく振り、ポールで後ろの地面を押しながら歩いて」。9月に同市南玉垣町の桜の森公園に集まった20〜70代の32人は、国際ノルディックウオーキング連盟ナショナルコーチの冨岡徹・名城大教授の指導を受けて基本動作を学び、1周850メートルのコースをそれぞれのペースで回った。

 同市国府町の尾崎一美さん(70)は「ポールを持つことで楽に歩ける。正しい姿勢を保つ意識が高まった」、鈴鹿医療科学大保健衛生学部4年の山本純子さん(22)は「地域の幅広い世代の人たちと歩きながら交流できる」と話した。

 ノルディック教室は期間中、ほぼ週2回のペースで行われ、初回と最終回には、鈴鹿医療科学大の加藤尊教授のゼミによる体重や骨密度、血管の広がり方などの測定があった。

 ノルディックウオーキングに関しては、加藤教授や県立看護大の大西範和教授らが2011年から研究。5カ月間の運動により、ひざを伸ばすための筋肉の量が増える効果を、12年に学会で発表している。

 桜の森公園では今月3日から毎月第1土曜に、また津市の偕楽公園では25日から毎月第4日曜日に、それぞれ歩行会が予定されている。(問)長野さん(鈴鹿会場)=059(386)6111、谷さん(津会場)=090(3853)6425

(山本克也)

(2015年10月2日 中日新聞朝刊中勢版より)

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