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中日新聞掲載の大学記事

2015.10.03

進化する省エネ技術 県立大 発電を開始 国公立大で最大級太陽光パネル

 長久手市の県立大で2日、大学校舎の屋上に設置された太陽光発電装置が稼働した。太陽光パネルは、計4469平方メートルとサッカーグラウンド3分の2程度の面積で、担当者によると国公立大では全国最大級という。

 再生可能エネルギー普及を狙った県公立大学法人の屋根貸し事業の一環。

 主要6施設の屋根を中部電力系の変圧器メーカー・愛知電機(春日井市)に20年契約で貸与。同社は年間約55万円の賃料を払い、国の再生可能エネルギー固定価格買取制度を利用して中部電力に売電する。大規模災害時には非常用電源としても活用できる。

 太陽光パネルは計1640枚で、発電出力は352キロワット。年間発電量は一般家庭年間使用量の約100世帯分で、環境省の規定によると年間の二酸化炭素(CO2)削減量は216トンになる。学生への環境意識向上を促す狙いで、発電量をリアルタイムで表示する大型モニターも学内に設置した。

 発電開始式では、県公立大学法人の鮎京正訓(あいきょうまさのり)理事長が「大規模災害時にも非常に頼もしい。今後の管理運営にも力を入れていきたい」とあいさつした。(渡辺健太)

(2015年10月3日 中日新聞朝刊県内版より)

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